安保法制が話題になっており、連日各地でデモが行われています。国会前のデモは、主催者発表で7/14に2万人、 7/15のデモで10万人集まったとのことです。ところがある報道では「警察関係者によると6~7000人」と報道されました。

実に15倍もの差があります。どうしてなのでしょうか? ネット上の安保法制支持者の中には、この「10万人」という主催者発表を「デマ」だの「捏造」だの糾弾する人が大勢現れました。
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匿名ツイート以外にも、「マスコミ圧力発言」で話題になった衆議院議員長尾敬や大西英男も、この10万人というのが間違いであるという趣旨の発言をし、特に長尾氏にいっては「嘘」「罪」と強い言葉を使っています。

↑「秩序を欠く」「嘘」「罪」と強い言葉で息巻く長尾氏(BLOGOS参照)

↑数を大きく見せるための水増しだと言わんばかりの大西氏(アメーバニュース)
これについて、私(桑原一馬)は実際に警視庁に聞いてみました。
警視庁の広報課に電話したら、「警備連絡係」というところに回されて話を聞くことができました。警視庁優しくて丁寧です。
そこではっきりと、「警視庁はそんな発表をしていない」との答えをもらいました。
今回話を聞けた担当者によると、警視庁は警備のために人数把握はするが、あくまで警備目的で発表目的ではないのでそれを発表することはありえないとのこと。今回も警察内部では何人と把握しているのかは教えてもらえませんでした。
それで6~7000人という数字については、
「どこからその数字が出てきたのかわからないが、取材を受けた警察関係者の私的な印象だと考えていい」と言われました。
「想像になるが」と前置きしたうえで、「雑談の中で『今日は6~7000人ぐらいいそうですね』と言った程度ではないか」というお話でした。
10万人という数字にどれほど信憑性があるかはわかりませんが、どうも6~7000人という数字はほぼ無根拠であるようで、これを根拠に「10万人は嘘、捏造」なんて言うのは全く論理性を欠いているわけですね。
この話が信じられないという方は、警視庁広報(03-3581-4321)に電話して確認してみてください。警視庁の警備担当に回してもらえます。同じことを言われるはずですので。
さて、先ほど紹介した長尾敬衆議院議員は、例の自民党の勉強会で「沖縄メディアは左翼勢力に完全に乗っ取られている」と言った人です。じゃあ、メディア批判する彼本人はどうかというと、警察が発表してもいないものを「警察発表」と呼び、主催者発表10万人という数字を「秩序を欠いている」「嘘」と言い、それをメディアが報道することを「罪」とまで呼んだわけです。長尾氏の方がよっぽど「嘘」で「罪」ですね。こういう信じたい人を信じるタイプの人だから、自分好みの情報を載せないメディアを「左翼勢力に乗っ取られている」なんて批判するんでしょう。
こんなにも情報収集能力も情報分析能力もないどころか、警察が発表もしていないものを「警察発表」なんて勘違いして偉そうにメディア批判する人の言うことなど信じろと言うほうが無理です。こんなのが衆議院バッジをつけているのです。こんなデタラメな情報収集、情報分析に基づいて政治を行われたらたまらんですね。
(警視庁に電話さえすれば私のような一般人でも手に入る情報も手に入れないで「嘘」だの「罪」だの言う人が、どうやって安保に関する情報を「総合的に判断」するつもりなんでしょうね)
というわけで、軽々しく「捏造」だの「嘘」だの「罪」だの言わず、情報ソースを確認することが大切、というお話でした。まして衆議院議員なら情報ソースの確認ぐらいしてほしいですね。
ちなみに、長尾氏がこのデモ人数を取り上げたブログ記事のタイトルはこれです。

「秩序を欠いた事実と異なる報道により世論はゆがむ」
自分自身で「警察発表5000人」なんて「事実と異なる」情報発信をして、「安保反対者は少ない」という印象で「世論をゆが」ませようと言っている人が何を言っているのでしょう?
しかも、そのあとの言葉がすごい。
「皆さんからも、世論の後押し、継続してお願いいたします」
「戦争法案などという歪んだ主張を一蹴し」
この人は安保賛成こそが「世論」であり、安保反対は「歪んだ主張」だから「一蹴」すればいいと思っているのです。
「歪んだ主張」すなわち「誤解」だから説明して理解してもらおう、なんてのではありません。「一蹴」すると言っているのです。
こんな人間に衆議院バッジをこれ以上つけさせてはいけないと私は強く確信します。
(この記事の続きは「産経のデモ矮小化努力、逆にデモ参加者の多さを証明す:警察の数字は一か所一部分だけもの」をご覧ください。「警察関係者による」数字が、実際の数字よりもはるかに少ないことがより明白にお分かりいただけます)
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実に15倍もの差があります。どうしてなのでしょうか? ネット上の安保法制支持者の中には、この「10万人」という主催者発表を「デマ」だの「捏造」だの糾弾する人が大勢現れました。




匿名ツイート以外にも、「マスコミ圧力発言」で話題になった衆議院議員長尾敬や大西英男も、この10万人というのが間違いであるという趣旨の発言をし、特に長尾氏にいっては「嘘」「罪」と強い言葉を使っています。

↑「秩序を欠く」「嘘」「罪」と強い言葉で息巻く長尾氏(BLOGOS参照)

↑数を大きく見せるための水増しだと言わんばかりの大西氏(アメーバニュース)
これについて、私(桑原一馬)は実際に警視庁に聞いてみました。
警視庁の広報課に電話したら、「警備連絡係」というところに回されて話を聞くことができました。警視庁優しくて丁寧です。
そこではっきりと、「警視庁はそんな発表をしていない」との答えをもらいました。
今回話を聞けた担当者によると、警視庁は警備のために人数把握はするが、あくまで警備目的で発表目的ではないのでそれを発表することはありえないとのこと。今回も警察内部では何人と把握しているのかは教えてもらえませんでした。
それで6~7000人という数字については、
「どこからその数字が出てきたのかわからないが、取材を受けた警察関係者の私的な印象だと考えていい」と言われました。
「想像になるが」と前置きしたうえで、「雑談の中で『今日は6~7000人ぐらいいそうですね』と言った程度ではないか」というお話でした。
10万人という数字にどれほど信憑性があるかはわかりませんが、どうも6~7000人という数字はほぼ無根拠であるようで、これを根拠に「10万人は嘘、捏造」なんて言うのは全く論理性を欠いているわけですね。
この話が信じられないという方は、警視庁広報(03-3581-4321)に電話して確認してみてください。警視庁の警備担当に回してもらえます。同じことを言われるはずですので。
さて、先ほど紹介した長尾敬衆議院議員は、例の自民党の勉強会で「沖縄メディアは左翼勢力に完全に乗っ取られている」と言った人です。じゃあ、メディア批判する彼本人はどうかというと、警察が発表してもいないものを「警察発表」と呼び、主催者発表10万人という数字を「秩序を欠いている」「嘘」と言い、それをメディアが報道することを「罪」とまで呼んだわけです。長尾氏の方がよっぽど「嘘」で「罪」ですね。こういう信じたい人を信じるタイプの人だから、自分好みの情報を載せないメディアを「左翼勢力に乗っ取られている」なんて批判するんでしょう。
こんなにも情報収集能力も情報分析能力もないどころか、警察が発表もしていないものを「警察発表」なんて勘違いして偉そうにメディア批判する人の言うことなど信じろと言うほうが無理です。こんなのが衆議院バッジをつけているのです。こんなデタラメな情報収集、情報分析に基づいて政治を行われたらたまらんですね。
(警視庁に電話さえすれば私のような一般人でも手に入る情報も手に入れないで「嘘」だの「罪」だの言う人が、どうやって安保に関する情報を「総合的に判断」するつもりなんでしょうね)
というわけで、軽々しく「捏造」だの「嘘」だの「罪」だの言わず、情報ソースを確認することが大切、というお話でした。まして衆議院議員なら情報ソースの確認ぐらいしてほしいですね。
ちなみに、長尾氏がこのデモ人数を取り上げたブログ記事のタイトルはこれです。

「秩序を欠いた事実と異なる報道により世論はゆがむ」
自分自身で「警察発表5000人」なんて「事実と異なる」情報発信をして、「安保反対者は少ない」という印象で「世論をゆが」ませようと言っている人が何を言っているのでしょう?
しかも、そのあとの言葉がすごい。
「皆さんからも、世論の後押し、継続してお願いいたします」
「戦争法案などという歪んだ主張を一蹴し」
この人は安保賛成こそが「世論」であり、安保反対は「歪んだ主張」だから「一蹴」すればいいと思っているのです。
「歪んだ主張」すなわち「誤解」だから説明して理解してもらおう、なんてのではありません。「一蹴」すると言っているのです。
こんな人間に衆議院バッジをこれ以上つけさせてはいけないと私は強く確信します。
(この記事の続きは「産経のデモ矮小化努力、逆にデモ参加者の多さを証明す:警察の数字は一か所一部分だけもの」をご覧ください。「警察関係者による」数字が、実際の数字よりもはるかに少ないことがより明白にお分かりいただけます)
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