以前も「愛国カルトの理想国家は北朝鮮」という記事と、「『安保反対デモに参加すると社会的に抹殺される』と脅す卑怯なデマ」という記事を書きましたが、今回はその合わせ技です。

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本人のツイッター
 

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この人物によると、日本では「デモに行くだけで、確実に人生詰む」らしいです。


まあ、この手の人間は実際のデモの様子なんて見たこともないのだと思いますが、私は何度かデモに参加しましたが、彼の言う「多数の採証班」ってのは一体どこにいたんですかね? カメラを持った警察さえ、私は一人も見ていないのですが。


仮に私の気づかないところで撮影されていたとして、数万人いる人間の個人をいちいち特定するほど警察は暇なんですかね(笑)。もしそんな無駄なことやってるなら、完全に税金の無駄遣いですね。SEALDsが「共産党別組織」なんてのも、ただの勝手な妄想ですし、彼らと接触すると「死ぬまで公安のお世話」になり、「いとこの子まで就職に不利益」が生じるらしいですww デモ参加者の従姉まで調べるって日本警察どれだけ暇なんですかね


それで「いとこがデモに参加していた」ってことを、そのこの就活の際に企業に送るんですか。それで企業がわざわざそれをチェックして「いとこがデモに参加していたから不採用」ってやるんですか。どんな会社やねん、それw


まあ、こんな口から出まかせをよくもまあ言えるものですが、彼らがこんなことを言うのは、彼らがそういう国家を理想としているからに他ならないからでしょう。 


愛国カルトの基本姿勢は思想の自由の制限です。自分の考える「日本人の思想」に当てはまらない者は、在日認定して「日本人じゃない」ことにしてしまう態度からもわかるように、彼らは特定の思想(自分の思想)が絶対的正しい思想であり、それ以外の思想は日本人にあるまじき、日本社会から追い出されるべき思想だという考えを持っています。まさにカルトです。彼らは、「デモに行っただけで人生詰む社会」がどういう社会か、想像する力を持ち合わせていないのでしょう。


だからこそ、「デモに参加するだけで一生日本社会で暮らせなくなる」などというデタラメを言うのです。彼らが考える形での「愛国心」を持ち合わせていない人間は社会から排除する。それが彼らの考えるあるべき国家像です。実際にそんな社会になったら、自分もいつ排除される側になるかわからないのに、そんなことは彼らの乏しい想像力は働きません。


そして、我々はそういう国を身近に知っています。隣の半島の北側にそういう国が存在します。特定の形での「愛国心」以外を認めず、他は全て排除する。警察や国家に監視され、彼らの考える形での「愛国心」を持ち合わせていない人間は「人生詰む」、それが38度線の北側の国ですが、日本の愛国カルトが求めている国は、まさにこういうものに他ならないでしょう。そして、「愛国心」のある自分は、その国家で監視する側に回り、国家の政策に反対するような者の人生を詰ませる。


愛国カルトが政権を取った国こそ北朝鮮です。愛国カルトたちは気が付いていませんが、彼らの「力をもって他国より有利に立ちたい」「国家に反対する奴は反逆者」「デマでも愛国的なものならOK」というスタンスは、まさに北朝鮮の在り方であり、愛国カルトの理想を実現した国家が北朝鮮です。


冒頭で引用したような卑劣なデマツイートが3000件以上リツイートされ、1000件以上の「いいね」がついている事実に愕然としますが、いかなる思想良心があろうと、このような卑劣なデマは断固として許してはなりません。ただし、北朝鮮を理想とするならば、どんどんデマを流せばいいと思います。

ネットと愛国 (講談社+α文庫)
安田浩一
講談社
2015-12-04

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