母親が日本人で、日本生まれ、日本育ち、日本の教育を受けた日本国籍を持っているハーフであっても、父親が外国人で、二重国籍だったら「外国人」とみなして、あたかもスパイのような扱いをするような差別を許していいはずが無いでしょう。

2024y06m22d_001249372
↓はてなブックマーク&ツイートをお願いします。
このエントリーをはてなブックマークに追加
(本ブログのスポンサードリンク)

これまで3度にわたり、八幡和郎の蓮舫批判を見てきました。蓮舫という名前がどうの、「氏名の形になっていない」からどうの、子供の名前がどうの、国家への忠誠がどうの、だの、政治家の資質と関係ないところで批判が繰り返されています。(過去記事


なぜ名前如きで国家への忠誠などを測ろうとするのか。「蓮舫は子供の名前も中華風だ」ということまで非難していますが、森鴎外って、子供に国際人になってもらいたかったために、於菟(おと=オットー)、茉莉(まり=マリー)、不律(ふりつ=フリッツ)、杏奴(あんぬ=アンヌ)、類(るい=ルイ)なんてドイツ名をつけてるんですけど、森鴎外も反日だったのでしょうか? 名前ごときで親日だの反日だの言うのは卑劣と言わざるを得ません。


さて、蓮舫氏の台湾籍が抜けていなかったことが事実であったことが判明しましたが、刑事責任が問われるような違法性があったり選挙法に違反していたりするわけではありません。しかし、八幡氏の蓮舫批判は少々常軌を逸しています。なんとこの問題で蓮舫氏に「トドメを打つ」と言い、「尖閣諸島どころか華人に国を乗っ取られるところだった」などと言い出しました。



「在日に日本が乗っ取られる」と言っているネトウヨさんたちとマインドがそっくりですね。


そもそも八幡氏の根本的な問題として、日本と台湾のハーフである蓮舫氏を「華人」「華人」と言い募っているということが挙げられます。


島国根性とでもいうのか、いまだに鎖国を引きづっているとでも言えばいいのか。
母親が日本人で、
日本生まれ、
日本育ち、
日本の教育を受けた
日本国籍を持っているハーフ
であっても、父親が外国人で、二重国籍だったら「外国人」とみなして、あたかもスパイのような扱いをする。日本人ではなく「華人」「華人」「華人」と連呼し、「国が乗っ取られるところだった」などとエイリアンのような扱い。なぜここまで了見が狭いのでしょう?


実際に二重国籍であったのにこれまで「二重国籍ではない」と言っていたという点を批判するなら理解できますが、「華人に国を乗っ取られるところだった」なんて発言はもはやヘイトスピーチそのもの。日本生まれ日本育ちのハーフであっても「外の人間」としてしか見なそうとしない了見の狭さにも嫌気がさしますが、「中国人(台湾人)」=「日本に仇なす敵」という決めつけも恐るべき偏狭なナショナリズムそのものです。まるで日系人を国家の敵とみなして強制収容した80年前のアメリカのようです。


蓮舫批判をやりたいなら蓮舫氏の政治家としての政策や力量や実行力を問えばいいのに、そうではなく「華人」がどうのとただの偏見をぶつけているだけです。あたかも国家の危機に対応しているかのように装っていますが、そこにあるのはただの差別意識でしかありません。


次回に続きます。

↓続きの記事


↓ブログ運営のための応援の支援をお願いします
OFUSEで応援を送るlogo20220930このエントリーをはてなブックマークに追加
リベラルランキング
にほんブログ村 政治ブログへ