・「在日外国人犯罪は隠されている」というデマ

警察庁による平成27年の外国人犯罪の統計はこちらから見られますが、日本の外国人犯罪統計には、「在日外国人犯罪」というものがありません。そのため、坂東忠信なんかが「外国人犯罪は、来日外国人のものしか公表されていない」「在日外国人犯罪の実態は全く公表されていない」というデマを吐いているため、自分では統計を見ないで「在日犯罪は隠されている」思い込んでいる人が多いようです。ちなみに坂東忠信は、「あるべき差別」なんて言って差別を正当化しようとする、差別意識丸出し君です。こんなのが公務員である警察官をやっていたなんて嫌なもんですね。


「在日外国人犯罪」という統計が存在しないのは事実ですが、日本の外国人犯罪の統計は「外国人犯罪」と「来日外国人犯罪」の２種類があり、実際には「外国人犯罪」から「来日外国人犯罪」を引くことで、在日外国人の犯罪数をほぼ出すことができます。このことは、こちらの記事に詳しく書いておきましたので、そちらをご参照ください。

・在日犯罪は日本人犯罪としてカウントされているというデマ

犯罪統計での「来日外国人」の定義は、外国人の中から「定着居住者（永住権を有する者等）」と「在日米軍関係者」と「在留資格不明の者」を除いた者です。




逆に言えば、特別永住者を含む永住者の犯罪は、ちゃんと「外国人犯罪」の中にカウントされているわけです。


この「在日犯罪は日本人としてカウントされている」というデマは、恐らく「通名報道」のせいだと思われます。そもそも、「在日の犯罪は通名報道しかされないで隠されている」というのが既にデマなのですが、仮に報道機関が通名で報道しようが、捜査機関である警察が統計段階で嘘をつくわけないですね。通名を名乗っていようが、警察は犯罪者の身元をちゃんと調べるはずなので、警察が外国人犯罪者の国籍を把握できないとは考え難いです。


ネットにはそれでも「警察は在日犯罪を日本人としてカウントしている」「世間一般的にはタブーとしていること」などと主張する人がいますが、まあ、こういう人は頭がおかしいとしか言いようがありませんね。タブーをなんでお前は知ってるんだ。

はい大嘘
ソース忘れてしまいましたが
(また貼ります)
動画で元警察官が警察が韓国人や中国人の犯罪を隠している事を
明かしてました。
差別に繋がるからと庇ってます。
犯罪者を韓国籍と放送するにしても
放送時間が極端に少なかったり
まぁ次は動かぬ証拠見つけますから
待ってて下さい

— 名無しですが何か (@harpia001) 2017年8月14日

警察内で問題起こす事があるから
世間一般的にはタブーとしてる事
信用揺らぐ？
揺らいでますけど
警察の人が罪犯したり
国民の被害の対応も遅いし
事件が起こらないと動けないし

— 名無しですが何か (@harpia001) 2017年8月15日

・引き算で在日犯罪数が出せるという証明

既に述べた通り、犯罪統計に「在日外国人犯罪」というものはありません。しかし、「外国人犯罪」と「来日外国人犯罪」があるので、引き算すれば「来日外国人」以外の犯罪数が出せます。「来日外国人」は永住者と米軍関係者と在留資格不明者ですので、逆に言えば、引き算すると永住者と米軍関係者と在留資格不明者の合計の数字を出すことができます。


このことを証明する意外な根拠が、坂東忠信です。彼は「在日外国人犯罪の実態は全く公表されてこなかった」と言う大嘘つきですが、彼のブログで、自民党の長尾敬が警察に問い合わせて作らせた在日外国人犯罪の統計データが紹介されています。長尾敬も、安保法案デモの時に、自分で確かめることもせずにデモ参加人数を最小化して、報道の捏造だのなんだの言っていた、絵に描いたようなネトウヨ議員なのですが、坂東忠信はしばしば長尾敬に言及して、「さすが長尾先生！」なんて持ち上げています。類友ですね。


坂東忠信のブログに載せられている在日外国人犯罪の統計はこのようになっています。



在日韓国・朝鮮人に着目しますと、平成26年の在日韓国・朝鮮人の刑法犯・特別法犯の検挙人員数は3080人となっています。


平成26年の外国人犯罪統計を見ますと、韓国人全体の刑法犯・特別法犯の検挙者数は3894人。そのうち来日韓国人は802人。引き算すると3092人。ほぼ警察の出した在日外国人犯罪の数字と一致します。


このことからも、「『永住者』『特別永住者』『永住者の配偶者』などを含めた「在日」外国人の犯罪検挙情況は全く公表されたことがなかった」「統計が来日だけに限定されている」という坂東忠信の主張が大嘘であったことがわかります。この人、本当にもと警察官なんですかね？


（↑坂東忠信のブログ。一体何を考えてこんなこと言ってるのか不明）


3080人と3092人で12人の差がありますが、これには在日韓国人に加え、米軍関係者と在留資格不明者が含まれていますので、その分の差でしょう。しかも、この数字は、刑法犯だけでなく、入管法違反などの特別法犯も含まれています。正確なことは詳細なデータがないのでわかりませんが、多分、この12人は、入管法違反者かなんかじゃないですかね？


いずれにせよ、在日外国人犯罪は、「外国人犯罪」から「来日外国人犯罪」を引き算すれば、ほぼそのまま出ることがわかります。（坂東忠信や長尾敬は、これしきの事を何を偉そうに手柄のように言っているのやら）　長尾敬が警察から得た「在日外国人による犯罪」の数字と、現在公表されている統計から算出される数字がほぼ一致するわけですから、在日外国人犯罪が隠されているとか、永住者による犯罪が日本人犯罪としてカウントされているとかが間違いであることに、疑いをはさむ余地はありません。


以上のように、

「在日外国人犯罪は世間から隠されている」

「在日外国人犯罪は日本人の犯罪としてカウントされている」

などのネットの噂は、100％デマです。


元警察官である坂東忠信が騙されている（間違えている？）くらいですので、このデマを信じて、「在日犯罪がー！！」と言う人は相当大勢いると思われますので、そういう人を見たら、この記事を見せて事実を教えてあげてください。まあ、「世間ではタブーとされているけど俺は真実を知っている」と主張するぐらい凝り固まった人になってしまいますと、何を言っても無駄でしょうけど…。

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