拡大してみればわかりますが、他が手書きなのに「日本は韓国人のもの」という部分だけが印刷で、しかも紙の傾きと方向が一致していません。小学生でもデマ画像と見抜けそうなくらいの低クオリティです。



ネットを検索すると、簡単に元の画像を見つけることができました。これがそれです。当然「日本は韓国人のもの」などという文字もないし、マスクに太極旗などあるわけがありません。



まともな頭があれば、韓国と何ら関係のない安保反対のデモ活動で、太極旗をつけて「日本は韓国人のもの」なんて書いて、「おれは反日韓国人だぞ」なんてアピールする奴がいるなんて、おかしいと思うはずです。


まともな頭があれば、画像をちょっとよく見て、日本は韓国人のもの」という部分だけ手書きでないことに、おかしいと気が付くはずです。


こんなあからさまなデマ画像に騙される人がいるのはなぜなのか。それは、彼らの脳内に、
「韓国人は日本を乗っ取ろうと考えている」（と思い込みたい）
「安倍政権に逆らう人間は日本人じゃない」（と思い込みたい）
「デモに参加するような人間は日本人じゃない」（と思い込みたい）
という考えがあり、それに合致する情報が出てきたから、何の確認もしないで、思考を停止させてそのまま鵜呑みにしたということなのでしょう。


ネットでは都合のいい情報を簡単に手に入れることができます。そして、自分に都合のいいものだと、何の検証もしないでそのまま鵜呑みにしてしまう人が大勢います。「見えるものを見る」のではなく「見たいものを見る」人が大勢いるのです。


このブログでは何度となく言っていることですが、ネットでは、自分に都合のいい情報についてこそ、慎重になるべきです。すこし立ち止まれば、このレベルのデマに騙されることはありません。

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