この記事は2018/03/25の再掲です
ざっくり言うと
- 前川喜平氏らが行った、私学教員を主な対象としたパネルディスカッションを、夕刊フジは「高校生のための講演」と嘘をつき、「参加した高校生が、前川氏の講演は時間の無駄だったと激白」したとする、卑劣極まりないデマ記事を掲載した。
- 「高校生のための講演」どころか、高校生のためでもなければ講演でさえない。産経はこのパネルディスカッションが日曜日に行われた教員対象のものであることを隠し、あたかも高校生を授業の一環で強制参加させて安倍政権批判の講演を聞かせたかのように見せかけている。とことん卑怯。
- 嫌いな奴を貶めるためには平然とデマを吐くのが『夕刊フジ』とそれを発行する産経新聞社である。
↓もともと私学教員や一般人を対象とした討論会なのに、「高校生のための講演」だと嘘をつき、全くデタラメなミスリードを行った下劣な紙ごみ『夕刊フジ』。デマを平然とバラまく有害な紙ごみである。
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「前川氏講演は『時間の無駄だった』参加高校生が激白 半分以上が安倍政権批判」
3月24日、こんなタイトルの記事がYahoo!ニュースに掲載されました。掲載元は夕刊フジ。産経新聞が発行している夕刊紙です。
つい先日、前川氏が名古屋市の中学校で行った公開授業について、自民党の赤池誠章参院議員、池田佳隆衆議院議員が文科省を通じて学校に圧力をかけたとして問題になったばかりです。その際に、学校長は「ポジティブな反応ばかりいただいている」「(ネガティブな反応は)まったくございません」と答えています。
おそらく、「前川氏の講演は『時間の無駄だった』参加高校生が激白」などという記事を見れば、前川氏が高校生向けの授業で安倍批判を行い、生徒から呆れらえた、と思うことでしょう。そして、中学校校長の「ポジティブな反応ばかりだった」「ネガティブな反応はなかった」という証言を疑問視することでしょう。もちろん、夕刊フジがそれを狙ったことは想像に難くありません。事実、ツイッター上ではそんな反応が多数見受けられ、「高校生かわいそう」だとか「教育基本法違反だ」だとか書かれています。
しかし、夕刊フジのこの記事は、卑怯極まりないデマ記事です。
中学校での公開授業が話題になった直後に、「参加高校生が激白」などという見出しをつけた記事が載れば、誰もが高校生を対象とした授業を想像することでしょう。この前川氏の講演は、そもそも高校生を対象としたものではないのです。もちろん、教育現場での講演でさえありません。
前川氏が講演したのは、第25回授業改革フェスティバル。愛知私学の教員を中心に企画され、学校の先生を主な対象に、授業実践の紹介や、講演会などが行われるものです。公開授業なども数多く行われているものの、それらは先生たちの授業の実践発表というものであって、開催日も日曜日ですし、もともと高校生を対象としたものではない、参加自由の公開イベントなのです。
そもそも「授業改革フェスティバル」という名前からもわかる通り、これは先生たちが学びあって、より良い授業をしていくための研究発表や懇談会などで構成されています。こちらのパンフレットを見てもらえばわかりますが、公開授業とか、「養護教科懇談会」とか「授業改善の困りごととなんでも相談会」とか授業レポートとか、教師の研鑽のための催しがメインになっています。HPの冒頭にも「先生だけでなく、生徒や父母、市民など関心をお持ちの方ならどなたでも参加できます」と書いてあることからも、先生がメインの対象であることがわかります。
そして、前川氏の講演というのは、「これからの日本、教育、私学!」というタイトルのパネルディスカッションであり、「これからの日本と教育、そして私学の進むべき道を徹底討論する」という内容であって、もともと「高校生のための講演」などではないのです。というか、高校生のため以前に、これは討論会であって、講演でさえない。
この夕刊フジで紹介されている高校生がどういう生徒なのか知りませんが、記事を見る限り、団体で参加しているようなので、自分で興味があって参加したのではなく、学校の課外授業のような形で参加させられたのでしょう。そりゃあ、「これからの日本、教育、私学!」なんてタイトルで、「これからの日本と教育、私学の進むべき道を徹底討論する」なんて内容のパネルディスカッションは、大半の高校生にとっては興味がなく、時間の無駄なのは当たり前でしょ。
にもかかわらず、夕刊フジは、「高校生のための講演だったはずが、『出席した多くは教職員や一般人だった』」という明白なデマを堂々と記載。恥知らずこの上ない。もともと教職員や一般人のためのものだし、講演じゃなくて討論会だっつーの!
↑夕刊フジの記載。「高校生のための講演」というのは完全なるデマ
自民党議員が圧力をかけた名古屋市の八王子で行われた前川氏の公開授業は、金曜日に学校の総合的な学習の時間として行われました。つまり、正規の授業の一環で行われています。夕刊フジで紹介された講演も、そのような授業の一環で行われたものと間違ってしまいそうですが、これが行われたのは日曜日です。
「日曜日に行われた」という情報があれば、通常の学校の授業中に行われたものではないことはすぐわかるので、「高校生のための講演」というデマがバレやすくなります。それを見越してか、夕刊フジは、前川氏の講演が行われたのが日曜日であることを隠しています。しかも、中学校での公開授業の情報と並列させて説明し、「私立高校で開かれた」と書くことで、まるで中学校の授業と同じように、高校でも授業の一つとして講演が行われたかのようなミスリードをしています。
(↑日曜日という情報を隠し、中学校の講演と同じような公開授業であるかのようなミスリードをする夕刊フジの記載)
授業の一環として行われた公開授業と並列し、日曜日という情報を隠し、「私立高校で行われた」「高校生のための講演」と書かれれば、高校生相手の授業として行われた講演で、安倍政権批判を行って高校生からそっぽを向かれた、と誰もが思ってしまうでしょう。しかし、実態は全く異なり、もともと高校生のための講演でもなければ、授業の一環でもなく、教員を主な対象とした、自由参加のイベントだったのです。
Yahoo!もこのデマ記事を掲載して前川氏の名誉棄損に貢献しておきながら、「記事内容はうちは関係ない」という態度です。Yahoo!にもデマを拡散した大きな責任がありますね。
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・夕刊フジ、前川氏についてのデマ記事を掲載する
「前川氏講演は『時間の無駄だった』参加高校生が激白 半分以上が安倍政権批判」
3月24日、こんなタイトルの記事がYahoo!ニュースに掲載されました。掲載元は夕刊フジ。産経新聞が発行している夕刊紙です。
本日の夕刊フジです。 pic.twitter.com/nBVIRVsN6N
— 産経新聞販売推進部 (@sankei2017) 2018年3月23日
つい先日、前川氏が名古屋市の中学校で行った公開授業について、自民党の赤池誠章参院議員、池田佳隆衆議院議員が文科省を通じて学校に圧力をかけたとして問題になったばかりです。その際に、学校長は「ポジティブな反応ばかりいただいている」「(ネガティブな反応は)まったくございません」と答えています。
おそらく、「前川氏の講演は『時間の無駄だった』参加高校生が激白」などという記事を見れば、前川氏が高校生向けの授業で安倍批判を行い、生徒から呆れらえた、と思うことでしょう。そして、中学校校長の「ポジティブな反応ばかりだった」「ネガティブな反応はなかった」という証言を疑問視することでしょう。もちろん、夕刊フジがそれを狙ったことは想像に難くありません。事実、ツイッター上ではそんな反応が多数見受けられ、「高校生かわいそう」だとか「教育基本法違反だ」だとか書かれています。
完全に違法行為。
— まっちゃむは保守です(^.^)。 (@blackdiablo4) 2018年3月23日
教育基本法第二章 第一四条二項
法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない。
あーこれを見る限り、思いっきり「政治的」な話をしていたようですね。
— オブジェクト@図書館はいいぞ (@oixi_soredeiino) 2018年3月23日
前川氏だけでもキツイのに、そこにゆとり教育導入朝鮮学校礼賛寺脇研氏迄ニコイチで付いてたなんて、どんな罰ゲームなの。
— のんちゃん (@CfTmp) 2018年3月24日
ここの高校生が可哀想過ぎる。
はい?
— HIRO (@HIRO_8_ORIH) 2018年3月24日
生徒が皆絶賛していたってテレビで言ってたんですけど?
そもそも中立であるべき教育現場に、片方の政治的理念を持ち出した点でアウト。NHKやマスコミが(平気で)行う印象操作に過ぎない。今の中学生・高校生はSNSに長けている。授業がどれだけ馬鹿馬鹿しいか判断できる。それよりも生徒の保護者は放っておいて良いのか?子供がアカく染まっても。
— YUUZAN@Doll Master (@yuuzantorii) 2018年3月24日
しかし、夕刊フジのこの記事は、卑怯極まりないデマ記事です。
中学校での公開授業が話題になった直後に、「参加高校生が激白」などという見出しをつけた記事が載れば、誰もが高校生を対象とした授業を想像することでしょう。この前川氏の講演は、そもそも高校生を対象としたものではないのです。もちろん、教育現場での講演でさえありません。
前川氏が講演したのは、第25回授業改革フェスティバル。愛知私学の教員を中心に企画され、学校の先生を主な対象に、授業実践の紹介や、講演会などが行われるものです。公開授業なども数多く行われているものの、それらは先生たちの授業の実践発表というものであって、開催日も日曜日ですし、もともと高校生を対象としたものではない、参加自由の公開イベントなのです。
教員・一般人向けの討論会を「高校生のための講演」と嘘をつく夕刊フジ
そもそも「授業改革フェスティバル」という名前からもわかる通り、これは先生たちが学びあって、より良い授業をしていくための研究発表や懇談会などで構成されています。こちらのパンフレットを見てもらえばわかりますが、公開授業とか、「養護教科懇談会」とか「授業改善の困りごととなんでも相談会」とか授業レポートとか、教師の研鑽のための催しがメインになっています。HPの冒頭にも「先生だけでなく、生徒や父母、市民など関心をお持ちの方ならどなたでも参加できます」と書いてあることからも、先生がメインの対象であることがわかります。
そして、前川氏の講演というのは、「これからの日本、教育、私学!」というタイトルのパネルディスカッションであり、「これからの日本と教育、そして私学の進むべき道を徹底討論する」という内容であって、もともと「高校生のための講演」などではないのです。というか、高校生のため以前に、これは討論会であって、講演でさえない。
この夕刊フジで紹介されている高校生がどういう生徒なのか知りませんが、記事を見る限り、団体で参加しているようなので、自分で興味があって参加したのではなく、学校の課外授業のような形で参加させられたのでしょう。そりゃあ、「これからの日本、教育、私学!」なんてタイトルで、「これからの日本と教育、私学の進むべき道を徹底討論する」なんて内容のパネルディスカッションは、大半の高校生にとっては興味がなく、時間の無駄なのは当たり前でしょ。
にもかかわらず、夕刊フジは、「高校生のための講演だったはずが、『出席した多くは教職員や一般人だった』」という明白なデマを堂々と記載。恥知らずこの上ない。もともと教職員や一般人のためのものだし、講演じゃなくて討論会だっつーの!
↑夕刊フジの記載。「高校生のための講演」というのは完全なるデマ
討論会が行われたのが日曜日であることを隠し、中学校での講演と同じく授業の一環で行われたとミスリードする卑怯な夕刊フジ
自民党議員が圧力をかけた名古屋市の八王子で行われた前川氏の公開授業は、金曜日に学校の総合的な学習の時間として行われました。つまり、正規の授業の一環で行われています。夕刊フジで紹介された講演も、そのような授業の一環で行われたものと間違ってしまいそうですが、これが行われたのは日曜日です。
「日曜日に行われた」という情報があれば、通常の学校の授業中に行われたものではないことはすぐわかるので、「高校生のための講演」というデマがバレやすくなります。それを見越してか、夕刊フジは、前川氏の講演が行われたのが日曜日であることを隠しています。しかも、中学校での公開授業の情報と並列させて説明し、「私立高校で開かれた」と書くことで、まるで中学校の授業と同じように、高校でも授業の一つとして講演が行われたかのようなミスリードをしています。
(↑日曜日という情報を隠し、中学校の講演と同じような公開授業であるかのようなミスリードをする夕刊フジの記載)
授業の一環として行われた公開授業と並列し、日曜日という情報を隠し、「私立高校で行われた」「高校生のための講演」と書かれれば、高校生相手の授業として行われた講演で、安倍政権批判を行って高校生からそっぽを向かれた、と誰もが思ってしまうでしょう。しかし、実態は全く異なり、もともと高校生のための講演でもなければ、授業の一環でもなく、教員を主な対象とした、自由参加のイベントだったのです。
Yahoo!もこのデマ記事を掲載して前川氏の名誉棄損に貢献しておきながら、「記事内容はうちは関係ない」という態度です。Yahoo!にもデマを拡散した大きな責任がありますね。
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コメント
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkansports/nation/f-so-tp0-241001-202410010000753
これでヘイトデマ発生源が一つ消えることになって、いや〜よかったよかった