(この記事は2020/12/30の再掲です)
<ざっくり言うと>
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ついにここまで来ました。
今こんな気分。
西村幸祐、まさか『やりすぎ都市伝説』を真実を語る番組扱いしだすとは…。しかも「キワモノにうまく忍びこませてメッセージを送ってるんだ!」とか、もはや『MMR』並みの発想ですが、陰謀論者って自分に都合がよければ何でもいいんですね。普段普通のニュースは「マスゴミ」とか言ってるくせに『やりすぎ都市伝説』を真実の報道扱いして絶賛ってどういう思考なんだ…。
私も12月25日放送の『やりすぎ都市伝説』をチェックしてみましたが、選挙に関するところはシドニー・パウエルらトランプ陣営の言ってることをそのまま伝えているだけでした。ドミニオンはベネズエラでチャベスの為に作られたとか、ドイツにサーバーがあるとか、すでに各新聞社等がファクトチェックしてデマだとわかりきってるものばかり。もちろん、ジョージア州で手作業で再集計しても結果が変わらなかったなんてことは勿論伝えません。
「アポロは月に行っていない」とか「タイタニック沈没は自作自演」とかと同じで、恐らく番組制作側も真実を伝えるつもりではなく、視聴者受けしそうなネタを披露しているだけのつもりなのでしょう。信じる方が愚かなのです。
『やりすぎ都市伝説』はいろいろな噂(都市伝説)を紹介するテレビ東京の番組ですが、その中の「Mr.都市伝説」こと関暁夫のコーナーが特に人気のようです。関暁夫は2006年に『関暁夫の都市伝説』という本が大ヒットしたのですが、どういうことが書いてあるかというと、
ちなみに、服部半蔵と松尾芭蕉は生きた時代が100年も違いますし、実際のフリーメーソンのシンボルは六分儀ではなく製図用のコンパスで全くの別物です。
↑左:六分儀。右:フリーメーソン
この番組は『MMR』と同じで、ツッコミを入れながら笑って視聴するのが正しく、本気にするのは子供かアホのどっちかです。
西村は真実を愛する真のテレビマンが、キワモノと見せかけて真実のメッセージを伝えているのだと妄想しているみたいですが、たぶん番組制作側は、視聴者受けするネタ番組程度のつもりで作ってるんだと思います(というか、本気で作ってたらかなり頭がヤバいと思う)。
この関暁夫のコーナー、「選挙不正の噂!」→「選挙不正の裏に中国共産党の影!」となり、米中対立の話になるのですが、どういうわけか宇宙開発とコロナが関係あると言い出すのです。
「宇宙開発と新型コロナは関係があるぞ!」
「それは中国が月の裏に行った時から始まったんだ!」
「月の裏に行くのはタブーだったんだよ!!」
「中国が月へ進出した直後に新型コロナが流行したんだ!」
「宇宙進出への警告として中国でウイルスが撒かれたんだよ!!」
何言ってるのかちっともわからん…。
(言っときますけど、月の裏側への軟着陸に成功したのは中国の嫦娥4号が最初ですが、撮影なら過去に何度も行われていますからね。日本の「かぐや」も月の裏側を撮影しています。別にタブーでも何でもないですからね)
さらに番組のデタラメ度は加速します。ビルゲイツが2015年に新型コロナによるパンデミックを予言していたと言い出します。
もちろん、これは嘘です。
ビル・ゲイツは2015年3月にウイルスについて言及していますが、それは前年の2014年にエボラが大流行したためです。ビル・ゲイツは、「我々は核への備えには金を使っているのに、パンデミック対策に十分な金を使っていない。もし今後1000万人単位で人が死ぬような事態が来るとすれば、それは核ではなくパンデミックの可能性が高いから備えれなければならない」という警告をしたのです。
パンデミック自体は歴史上何度も来ているわけで、またいつかパンデミックが来るのは予言でも何でもありません。誰だってわかることです。ビル・ゲイツは次のパンデミックに備えようと言っただけで、そのパンデミックが新型コロナだとも、中国発だとも、2020年だとも言っておらず、別に「新型コロナのパンデミックを予言」したわけじゃありません。多分番組制作側はわかって言ってるんだと思いますが、騙される人は騙されるんですよね…。
しかし番組ではビル・ゲイツが「新型コロナのパンデミックを予言」していたことになり、中国の月進出に際し、またもビル・ゲイツがパンデミックを予言したと言っています。
そう。大統領選挙も、宇宙開発も、サイバー技術も、新型コロナも、すべては裏でつながっていたのです!!
うーん、すさまじい。何言ってるかさっぱりわからん。
そして、この大統領選とか宇宙開発とかコロナとかにテーマが飛びまくったこのコーナーは、最後はこんな内容で締めくくられます。
「今年11月、ロックフェラーのクリスマスツリーでフクロウが見つかった!」
「フクロウは手段を択ばない、あの組織のシンボルだ!!」
「フクロウをシンボルとした手段を択ばないあの組織」とは、皆さん大好きイルミナティのことです。知らない人は知らなくてもいいですが、18世紀にわずか10年ほどしか存在していなかったのに、今も世界各国を裏から操っている闇の組織(と陰謀論者が信じている存在)です。フリーメーソンと並んで、陰謀論の代表例です。
そしてキメのセリフ。
「信じるか信じないかは、あなた次第です」
西村幸祐はこれを信じちゃったんだね…。「ビル・ゲイツのコロナ計画発言」とか、「ロックフェラーセンタのフクロウ」とか、ツイートで言及してるもんね…。中途半端に見て誤解したとかじゃなくて、信じがたいけど、ちゃんとここまで見たうえで信じちゃったんだね、西村幸祐…。
そして、そんな西村のツイートに次々乗っかるネトウヨたち。
こいつら、普段マスコミが「視聴率目当てで碌な番組がない」とか「真実を伝えない」とか言いながら、明らかに視聴率目当てで視聴者にウケそうなネタをチョイスした都市伝説番組の陰謀論コーナーを絶賛してしまう。普通のまともなニュースに対して「マスゴミ」とか言いながら、自分に都合のいい内容を放送すると、『やりすぎ都市伝説』でも真実の放送扱い。イルミナティまで信じてるのかな、こいつら?
本当に、彼らの真実か真実でないかの判断基準って、自分に都合がいいか悪いかだけなんですね。
『やりすぎ都市伝説』、この陰謀論コーナーの後は心霊コーナーで、事故物件に調査に行くのですが、ギャグで霊を笑わせようと試みます。
この番組を信じちゃった人たちって一体…。
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西村幸祐、ついに『やりすぎ都市伝説』を真実の報道扱いする
ついにここまで来ました。
テレビ東京が快挙!今まで日本メディアが隠蔽してきた米大統領選の真相に触れる内容を放送。バラエティ番組にキワモノとして巧く忍び込ませ番組予告でも触れずゲリラ的に報じた。だが気づく人はいる。触れたのは郵便投票の不正,公聴会のトランプ側の主張,シドニー・パウエルやhttps://t.co/TrCvm07Nt6
— 西村幸祐 (@kohyu1952) December 25, 2020
今こんな気分。
西村幸祐、まさか『やりすぎ都市伝説』を真実を語る番組扱いしだすとは…。しかも「キワモノにうまく忍びこませてメッセージを送ってるんだ!」とか、もはや『MMR』並みの発想ですが、陰謀論者って自分に都合がよければ何でもいいんですね。普段普通のニュースは「マスゴミ」とか言ってるくせに『やりすぎ都市伝説』を真実の報道扱いして絶賛ってどういう思考なんだ…。
私も12月25日放送の『やりすぎ都市伝説』をチェックしてみましたが、選挙に関するところはシドニー・パウエルらトランプ陣営の言ってることをそのまま伝えているだけでした。ドミニオンはベネズエラでチャベスの為に作られたとか、ドイツにサーバーがあるとか、すでに各新聞社等がファクトチェックしてデマだとわかりきってるものばかり。もちろん、ジョージア州で手作業で再集計しても結果が変わらなかったなんてことは勿論伝えません。
「アポロは月に行っていない」とか「タイタニック沈没は自作自演」とかと同じで、恐らく番組制作側も真実を伝えるつもりではなく、視聴者受けしそうなネタを披露しているだけのつもりなのでしょう。信じる方が愚かなのです。
そもそも『やりすぎ都市伝説』って何?
『やりすぎ都市伝説』はいろいろな噂(都市伝説)を紹介するテレビ東京の番組ですが、その中の「Mr.都市伝説」こと関暁夫のコーナーが特に人気のようです。関暁夫は2006年に『関暁夫の都市伝説』という本が大ヒットしたのですが、どういうことが書いてあるかというと、
- 松尾芭蕉は実は忍者で、その正体は服部半蔵その人であった!!
- 世界各地の大地震は地震兵器による攻撃だった!
- 地震支援金はフリーメーソンの資金源に使われている
- 世界的ミュージシャンのほとんどはフリーメーソン
- マイケル・ジャクソンは暗殺された
- 中国が北京オリンピックに合わせて有人月着陸を計画していたのを、アメリカが地震兵器で妨害した
- 『エヴァンゲリオン』の「碇」や「六分儀」の名前はフリーメーソンの証!
ちなみに、服部半蔵と松尾芭蕉は生きた時代が100年も違いますし、実際のフリーメーソンのシンボルは六分儀ではなく製図用のコンパスで全くの別物です。
↑左:六分儀。右:フリーメーソン
この番組は『MMR』と同じで、ツッコミを入れながら笑って視聴するのが正しく、本気にするのは子供かアホのどっちかです。
作り手はギャグのつもりで作ってると思う
西村は真実を愛する真のテレビマンが、キワモノと見せかけて真実のメッセージを伝えているのだと妄想しているみたいですが、たぶん番組制作側は、視聴者受けするネタ番組程度のつもりで作ってるんだと思います(というか、本気で作ってたらかなり頭がヤバいと思う)。
この関暁夫のコーナー、「選挙不正の噂!」→「選挙不正の裏に中国共産党の影!」となり、米中対立の話になるのですが、どういうわけか宇宙開発とコロナが関係あると言い出すのです。
「宇宙開発と新型コロナは関係があるぞ!」
「それは中国が月の裏に行った時から始まったんだ!」
「月の裏に行くのはタブーだったんだよ!!」
「中国が月へ進出した直後に新型コロナが流行したんだ!」
「宇宙進出への警告として中国でウイルスが撒かれたんだよ!!」
何言ってるのかちっともわからん…。
(言っときますけど、月の裏側への軟着陸に成功したのは中国の嫦娥4号が最初ですが、撮影なら過去に何度も行われていますからね。日本の「かぐや」も月の裏側を撮影しています。別にタブーでも何でもないですからね)
ビル・ゲイツが新型コロナを予言していた?
さらに番組のデタラメ度は加速します。ビルゲイツが2015年に新型コロナによるパンデミックを予言していたと言い出します。
もちろん、これは嘘です。
ビル・ゲイツは2015年3月にウイルスについて言及していますが、それは前年の2014年にエボラが大流行したためです。ビル・ゲイツは、「我々は核への備えには金を使っているのに、パンデミック対策に十分な金を使っていない。もし今後1000万人単位で人が死ぬような事態が来るとすれば、それは核ではなくパンデミックの可能性が高いから備えれなければならない」という警告をしたのです。
パンデミック自体は歴史上何度も来ているわけで、またいつかパンデミックが来るのは予言でも何でもありません。誰だってわかることです。ビル・ゲイツは次のパンデミックに備えようと言っただけで、そのパンデミックが新型コロナだとも、中国発だとも、2020年だとも言っておらず、別に「新型コロナのパンデミックを予言」したわけじゃありません。多分番組制作側はわかって言ってるんだと思いますが、騙される人は騙されるんですよね…。
しかし番組ではビル・ゲイツが「新型コロナのパンデミックを予言」していたことになり、中国の月進出に際し、またもビル・ゲイツがパンデミックを予言したと言っています。
そう。大統領選挙も、宇宙開発も、サイバー技術も、新型コロナも、すべては裏でつながっていたのです!!
うーん、すさまじい。何言ってるかさっぱりわからん。
全てはイルミナティの陰謀だった!?
そして、この大統領選とか宇宙開発とかコロナとかにテーマが飛びまくったこのコーナーは、最後はこんな内容で締めくくられます。
「今年11月、ロックフェラーのクリスマスツリーでフクロウが見つかった!」
「フクロウは手段を択ばない、あの組織のシンボルだ!!」
「フクロウをシンボルとした手段を択ばないあの組織」とは、皆さん大好きイルミナティのことです。知らない人は知らなくてもいいですが、18世紀にわずか10年ほどしか存在していなかったのに、今も世界各国を裏から操っている闇の組織(と陰謀論者が信じている存在)です。フリーメーソンと並んで、陰謀論の代表例です。
そしてキメのセリフ。
「信じるか信じないかは、あなた次第です」
西村幸祐はこれを信じちゃったんだね…。「ビル・ゲイツのコロナ計画発言」とか、「ロックフェラーセンタのフクロウ」とか、ツイートで言及してるもんね…。中途半端に見て誤解したとかじゃなくて、信じがたいけど、ちゃんとここまで見たうえで信じちゃったんだね、西村幸祐…。
リン・ウッド弁護士の発言,更にバイデンジャンプ,クラーケン,ドミニオンについて。またバイデンは親中派でありドミニオン関連会社に投資したとか‥。ビル・ゲイツのコロナ計画発言,NYCロックフェラーセンターのクリスマスツリーのフクロウなど、てんこ盛りだった。2020/12/25 18:59 OAだった。
— 西村幸祐 (@kohyu1952) December 25, 2020
そして、そんな西村のツイートに次々乗っかるネトウヨたち。
いいぞ、テレ東!忍び込ませ戦略。 https://t.co/2y4kgL6Y8c
— 竹内久美子 (@takeuchikumiffy) December 26, 2020
こういう情報を本来なら普通のメディアで報道すべきなのだが、日本でもそれをやると検閲に引っかかるのかもしれない。だからエンタメというカテゴリーで報道すれば、まあ都市伝説だからで済ませられるということなのかも。解る人には解る内容。 https://t.co/j4Zzfo99R9
— 苺畑カカシ (@ichigobatakekak) December 28, 2020
実際に起こってることでも、都市伝説としてでしか放送できないのかぁ…と思った😓 https://t.co/XB5z33njAX
— ⭐️eri⭐️ (@sabaneko238) December 26, 2020
見た!ビックリしました😳
— k.yass51 (@KYass51) December 26, 2020
若干ちらほら私の認識と違う箇所もありましたが、それでも地上波で、人気番組でここまで放送したのは👏👏👏👏👏👏ですね👍 https://t.co/KcTHygt6PJ
ホントこれ👍 https://t.co/I5xpNXjt5I
— Mr.Raindrop.エリザベス (@Mr_Raindrop369) December 26, 2020
こいつら、普段マスコミが「視聴率目当てで碌な番組がない」とか「真実を伝えない」とか言いながら、明らかに視聴率目当てで視聴者にウケそうなネタをチョイスした都市伝説番組の陰謀論コーナーを絶賛してしまう。普通のまともなニュースに対して「マスゴミ」とか言いながら、自分に都合のいい内容を放送すると、『やりすぎ都市伝説』でも真実の放送扱い。イルミナティまで信じてるのかな、こいつら?
本当に、彼らの真実か真実でないかの判断基準って、自分に都合がいいか悪いかだけなんですね。
おまけ
『やりすぎ都市伝説』、この陰謀論コーナーの後は心霊コーナーで、事故物件に調査に行くのですが、ギャグで霊を笑わせようと試みます。
この番組を信じちゃった人たちって一体…。
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↓1日1回押さないと真の愛国者になれなくなってしまう呪いのボタン
コメント
桑原さん、YouTuber にもデマ吐き野郎が数多くおります、ぜひここでファクトチャックをお願いしたい。
MMR編集部「なんだってー」
我々MMR編集部はその真相を突き止めるためにアメリカに向かった
~~数週間後
キバヤシ「これ以上の究明は無理だ」
MMR編集部「どうしてだよキバヤシさん」
キバヤシ「これ以上は危険すぎる」
MMR編集部「クソー」
こうして今回の取材は終わった我々のすぐ側に宇宙人の魔の手が忍び寄っているのかもしれない
最近陰謀論だらけだしMMR復活のチャンスとみた
ノストラダムスまじで信じてた国民だしな日本ってカルト宗教団体も多いし
これってヤバい民族性かもな
すなわちこれは、
①「やり過ぎ」な
②「伝説」
なのである。
タイトルにおいてコンテンツ内容の性格を自白しているのであり、
「これはフィクションです」
の類いの「番組のお断り」の代わりとして機能している。
なぜかそういうこともわからない大人、そしてそういうアドバイスをもらえない子供がみてはイケナイもの。
西村が全身全霊をかけてギャグを演じており、ピエロに徹しているのだとすれば、それなりに辻褄は合う。西村という存在を含めてひとつの娯楽コンテンツと捉えるのが、一般人としての正しい対応かもしれない。まさに「やり過ぎ」なのだが。
むしろ「彼の話はデマなんだよ」というメッセージ。
この番組は、「作り話」、若しくはそこまでいかなくてもせいぜい「極めて怪しい話」ばかりを並べ、それを面白がることを売りにするものだったんだから。
信じちゃいけない話が並んでるという大前提を理解できている人以外は、この種の番組を観てはいけない。
懐かしいついでに『中国人民解放軍のアメリカ本土侵攻』ってデマを思い出しましたよ
カナダとメキシコの両方の国境から人民解放軍がアメリカ本土に侵攻してきたって奴
なんで信じる奴がいるんですかねってレベルなんですが・・・・・・
どうも本当に信じていた人がいたみたいで・・・・・・
水道民営化で痛いところ突かれたんやろなあ。
こういうの信じてしまう人がシャレにならん数いるのは直近ですら明らかになってるのだから(それこそ議会襲撃なんて記憶に新しい)、
作る側も考えないと行けない時代なんじゃないかなぁと思ったりする
寒くなるのはどちらも一緒と言いたいわけですね👻
いい歳してYouTubeを見てフラットアースを信じちゃたりする人いるし
そういう人に共通して言えるのが直感を超能力の類だと思っていたり占い(易学)をスピリチュアルやオカルトと思っている