<ざっくり言うと>
  • 産経新聞、不祥事で辞めた議員と、都知事選出馬のために辞める蓮舫とを同列視し、蓮舫がボーナスを受け取ることを疑問視する記事を書いてしまう。
  • 不祥事で辞める議員はすぐ辞めるべきであり、ボーナスを受け取るまで辞任を先延ばしするのは倫理に悖る。他方、蓮舫は不祥事で辞めるのではないのだから、これまでの仕事に対して定められた給金を貰う権利があるのは当然である。
  • ましてや、現在は国会会期中である。政治資金規正法などの問題がまだまだ残っている中、まだ会期を3週間以上も残した状態で国会議員の仕事を放り出して自身の選挙に備える方が、よっぽど無責任な税金泥棒であろう。
  • あまりにも無理矢理すぎるデタラメな蓮舫批判だが、産経新聞としてはどんなにデタラメな記事だろうが、騙される人が出てくれればそれでいいのだろう。
  • 我々は、このようなミスリードに騙されず、事実を見抜く力が必要である。

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蓮舫の出馬表明が話題になっている東京都知事選。愛国カルトさんたちは必死こいて何とか蓮舫を貶めようとしていますが、産経新聞がこれまたとんでもない蓮舫批判を展開しました。

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産経新聞2024年5月31日
都知事選出馬の蓮舫氏、議員辞職時期も注目 6月1日以降ならボーナス満額支給

 東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補を予定する立憲民主党の蓮舫参院議員を巡り、期末手当(ボーナス)の支給に絡めて議員辞職する時期がSNSで注目されている。6月1日以降に辞職すれば、期末手当は全額支払われる一方、5月31日までに辞めれば支払いは8割にとどまる。蓮舫氏の議員辞職は都知事選出馬に伴うため事情が異なるものの、不祥事で辞める政治家に対するボーナス支給を問題視してきた背景がある。

(略)

 蓮舫氏を巡っては、X(旧ツイッター)上で任期途中に辞めた国会議員らにボーナスが支給されるかを注目してきた経緯がある。
 
 公職選挙法違反(寄付行為)の罪が確定した菅原一秀元衆院議員(自民党離党)が令和3年6月に議員辞職した際、蓮舫氏はXで「ボーナス支給前に辞めなかった判断もお伺いしたいです」と投稿した。菅原氏は「当初から返上するつもり」として、期末手当の全額を東日本大震災義援金に寄付している。
 
 また、岸田文雄首相の長男、翔太郎氏が首相公邸で親族と開いた忘年会の内容が批判され、5年6月1日付で政務担当首相秘書を辞職した際も、立民の同僚議員が「なぜ6月1日付の辞職なのか?それはボーナスが出るからです」とする投稿を引用して、「ボーナス…」と書き込んだ。翔太郎氏は支給された期末・勤勉手当(夏のボーナス)の返納を申し出て、全額を国庫に寄付している。

 平成28年には政治資金の不透明な支出が「公私混同」と批判され、同年6月21日に辞職した舛添要一前東京都知事に対してもXで「この都知事に夏のボーナスが支給される、とのこと。通用しないでしょ。都民の感情をよめば」と苦言を呈していた。  
……。なんだ、この頭の悪い記事は?


不祥事で辞める議員がボーナスを受け取ることを批判していた蓮舫が、都知事選に出馬するために辞めるにあたり、ボーナスを受け取ってから辞めるのは自己矛盾だ、と言いたげな記事。実際、産経のこの記事にはそんなツイートが集まっています。

いやいや、何言ってんだ、あんたら。


産経自身が書いている通り、不祥事で辞めるのと都知事選出馬のために辞めるのとでは、全く話が違いますよね。不祥事で辞める連中はすぐに責任取って辞めるべきであって、ボーナスが出る日まで粘るってのは倫理に反します。


一方、蓮舫は何ら不祥事を犯したわけではないのだから、ちゃんとこれまでの労働に対して、定められた金銭を受け取る権利はあるし、ましてや今は国会会期中です。たった今、政治資金規正法改正案などが話し合われている最中なのに、「私、都知事選がありますので辞めまーす。後はよろしく」って投げ出すのが正しいとでも産経は思っているのでしょうか? 今辞める方がよっぽど無責任で税金泥棒でしょうが。


自己都合退職する人だって、よほどの事情がなければ、普通はちゃんと一区切りついたところで辞めますよ。現国会の会期は6月23日まであるのですから、そこまでやって辞めるのが正しい態度です。なぜまだ国会会期が1カ月近く残っている5月31日で辞めなければならないのか。論理性の欠片もない。


それに、ボーナスはこれまでの働きに対して支払われる給与です。これからの働きに対して予め支払われるのなら、辞める人がそれを受け取るのは問題でしょうけれど、これまでちゃんと仕事をした人が、それに対する給与を受け取って何がおかしいのでしょうか。


「これまでの働き」の中で不祥事を起こした人がボーナスを受け取るのはおかしいって主張は十分理解できますが、「これまでの働き」の中で何ら不祥事を起こしていない蓮舫がそれに対する報酬を受け取るのは当たり前です。これで辞めろって言う方がよっぽどおかしい。


不祥事で辞めた議員と都知事選出馬のために辞める蓮舫とを同列視するだけでもどうかしていますが、今が国会会期中だということも忘れて、国会議員の仕事を投げ出すことを奨励するかのような記事を書いてしまう産経新聞。よっぽど蓮舫批判のネタがなかったのでしょうが、ここまで頭が悪い記事がよく書けるものだと感心してしまいます。


これに騙されて、蓮舫がボーナスを受け取ることを批判している人たちも、何を考えてるのか理解不能ですが、皆さんはこんな恥ずかしい記事に惑わされることなく、冷静に事実を見抜く力を持ってくださいね。



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