<ざっくり言うと>
  • 菅原一秀(公選法違反で有罪確定)、かつて自分が辞職前にボーナスを受け取ることを批判した蓮舫が辞職前にボーナスを受け取ることを「ブーメラン」と批判。
  • 公選法違反の犯罪行為で辞任に追い込まれた自分(有罪確定)と、都知事選の為に辞める蓮舫とを比べる時点で、菅原が碌な理解力もなければ反省もしていないことが丸わかり。
  • ボーナスはこれまでの働きに対して支払われる。その中で犯罪を行って辞任に追い込まれた菅原(有罪確定)がボーナスを受け取ることに批判が出るのは当たり前。一方、蓮舫は何ら不祥事を起こしておらず仕事を全うしたのだから、報酬を受け取るのは当然。
  • しかも今は国会会期中。まだ政治資金規正法改正などの大仕事が残っている会期中に「私は都知事選があるから辞めます」という方がよっぽどおかしな話である。
  • こんな当たり前のこともわからない菅原一秀(有罪確定)を二度と公職につけてはならない。
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↑犯罪で辞職に追い込まれた自分と、都知事選の為に辞職する蓮舫とを比べるだけでもどうかしている。こんな男(有罪確定)を二度と公職につけるべきではない

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前回、産経新聞の驚愕の低レベル記事を紹介しました。



蓮舫はかつて不祥事で辞めた議員がボーナスをもらうまで辞職を遅らせたことを批判していました。今回、蓮舫が都知事選に立候補するためには参議院議員を辞めねばらなないのですが、産経はあたかもそれが「ブーメラン」であるかのように書き立てました。


もちろん、ブーメランなどではありません。そもそも不祥事で辞任に追い込まれる議員と、何ら不祥事を起こさず都知事選の為に辞任する蓮舫とでは、似ても似つかず、そもそも比べる時点でおかしいです。


産経新聞はこんな当たり前のこともわからず、ネトウヨレベルの言いがかりで蓮舫を批判しました。こんなバカげた批判に騙されるのはよほどの愚か者だろうと思っていたのですが、なんと、この男が自ら参戦していました!! そう、不祥事を起こして辞職に追い込まれたにもかかわらず、ボーナスまで粘ったことで蓮舫に批判された菅原一秀その人です!!
>>3年前、議員辞職の際、5月末に法的手続きがあり、
>>衆議院の本会議で承認されないと辞められなかった。
>>それをボーナスを満額もらうために
>>わざと月をまたいだと野党議員が批判。
>>私は国庫返還を申し出たが、自身の選挙区も含まれ、
>>寄付行為に当たることから全額を被災地へ送金した。
>>今、再びブーメランが



うわ! マジかこいつ!!!!


仮に菅原(有罪確定)がボーナスを受け取るために6月まで辞任せずに粘ったという批判が的外れだったとしても、菅原(有罪確定)は不祥事どころか犯罪行為で辞めた男です。毎日新聞の記事を引用します。

菅原一秀前経産相の有罪確定 罰金40万円、3年間選挙に出られず

(前略)
 菅原元議員は2018年4月~19年10月、選挙区内の33団体と26人に計71回、祭りなどの行事の祝儀や葬儀の香典などとして現金計53万円、枕花と祝花20個(計約27万円相当)を渡したとして、6月に東京地検特捜部に略式起訴された。関係者によると、簡裁の略式命令は罰金額、公民権の停止期間とも検察側の求刑通りだった。

菅原(有罪確定)は選挙区内の有権者に現金など計約80万円相当を配った罪で略式起訴され、有罪が確定しているのです。ただの不祥事どころか、犯罪行為を行ったのです。一方、蓮舫は何ら犯罪行為を行っておりません。


公選法違反という犯罪行為で辞めた菅原一秀(有罪確定)。


何の犯罪もしておらず、都知事選の為に辞任するだけの蓮舫。


これを比べる時点で、この男(有罪確定)が碌に物事を理解する能力がなく、まともに反省もできていないことがわかります。


そもそもボーナスとは、これまでの働きへの報酬として受け取るものです。そのこれまでの働きの中で不祥事をやらかして辞めざるを得なくなった人間(有罪確定)が、ボーナスがもらえる日まで粘るというのは倫理に反するという批判が出るのは当然です。一方、蓮舫はこれまでの働きの中で何ら不祥事を起こしていません。問題を起こさず仕事を全うしたのなら、定められた給与を受け取るのは当然です。


ましては、現在は国会会期中です。まだ政治資金規正法改正など問題が残っているのに、この時点で議員を辞める方がよっぽどおかしい。自己都合退職だって、特別な理由がない限り、今の仕事を終わらせてから辞めるのが当然です。


これで蓮舫に「ブーメラン」などと言うのは正気を疑います。おそらくは産経新聞あたりに乗っかったんでしょう。本当に産経新聞みたいにデタラメなデマを飛ばす連中って有害ですね。有権者が正しい情報に即して票を入れられ無くなる。そして、こんなやつ(有罪確定)を経産大臣にまでした自民党の罪も重いですね。


中にはこいつに賛同してしまっている人もいるようですが(おそらく蓮舫批判ができれば何でもいいんだろう)、多くの人はやはりツッコミを入れているみたいですね。

この男(有罪確定)は3年間の公民権停止がそろそろ解けるので、また政界に返り咲きを狙っているのかもしれませんが、こんな男(有罪確定)を間違っても二度と公職につけてはならないでしょう。

超・反知性主義入門
小田嶋 隆
日経BP
2015-09-15

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