<ざっくり言うと>
  • 「パリ五輪では『多様性』を理由にXY染色体持つケリフ選手が女性としての出場が認められ、女性の安全が失われ、女性アスリートの努力を嘲笑う歴史的五輪になった」はデマ妄想。
  • ケリフ選手は生まれも女性、育ちも女性、パスポートも女性で、10代から女性選手として出場し、前回大会の東京五輪でも女性選手として出場している。「多様性」を理由に特別に出場が認められたかのような認識はただのデマ妄想。
  • 彼女がXY染色体を持っていると言うのも、IBA会長がロシア国営のタス通信に語っただけで、科学的な根拠が示されたわけではない。IBAは彼女の性別検査不合格理由を公表していない。
  • 仮にXY染色体を持っている性分化疾患だとしても、彼女は男性が女性の不利をしているわけではない。性別検査は本来、男性が女性になりすますことを防止するためのものであり、女性であること自体には疑いのない選手に対し、生まれつきの身体的特徴の為に「有利過ぎる」との理由に不合格にするのは、バスケやバレーで生まれつき背が高すぎる選手を「背が高すぎて有利過ぎるから失格」とするのと同じで、理不尽である。
↓彼女をトランスジェンダーだと言ったデマを一切全くちっとも欠片ほども反省することなく、根拠が失われようと「『多様性』のせいで競技が破壊されている」という結論だけは絶対維持する門田隆将。彼の論理展開は、まず結論が先にあり、それに都合のいい断片情報を繋ぎ合わせて理由を作るというものである。理由は「トランスジェンダー」だろうが「XY染色体」だろうが何でもよく、「『多様性』を批判する」という結論だけは絶対維持なのだ。もちろん、実際にはこの件に「多様性」は欠片ほども関係ないので、全て門田のデマ妄想である。
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デマを書いても決して反省できない門田隆将、またもやデタラメをまき散らす


前から繰り返していますが、1回デマに騙されて拡散してしまうだけならまだわかります。しかし、デマを指摘されても何の反省もしないどころか、更にデマを重ねる人間は最低です。門田隆将はそんな人間の一人です。


何故か知りませんが、とにかく徹底的に「多様性」を攻撃したがる門田隆将は、昔からあるトイレの盗撮事件まで、トランスジェンダーを装った男が女子トイレに入って盗撮したかのように妄想してデマを吐いていました。門田が記事を読みもしないで発言してしまう人間であることが分かります。



今回の五輪でも、女子ボクシングのケリフ選手がトランスジェンダーであるというデマを吐き、デマであると言う指摘が多く寄せられても、一切全くちっとも全然欠片ほども何の反省も見せませんでした。




そしてそのケリフ選手が優勝したら、またもやこんなことを言っています。

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>>女子ボクシング66キロ級で
>>XY染色体を持つイマネ・ケリフ(アルジェリア)が遂に金メダル。
>>世界選手権では性別検査で不合格となったがパリ五輪には出場。
>>さすが“多様性”の五輪
>>女性の安全が失われ、女性アスリートの努力を嘲笑う歴史的五輪に。
>>後世に禍根を残したトーマス・バッハIOC会長の名を忘れまい


嘘八百のデタラメ!!

流石に「トランスジェンダーの元男性」というデマはもう吐けなくなったようですが、それについての反省は一切欠片ほども全く存在せず、まだ彼女をこのように中傷。よくもまあこんなデタラメを平然とまき散らせるものです。これで「ノンフィクション作家」とか「ジャーナリスト」とか名乗ってるんだから冗談ではありません。


ケリフ選手が「XY染色体を持つ」こと自体、事実かどうか不明


まず、ケリフ選手が「XY染色体を持つ」ということ自体が事実かどうかわかりません


2023年にIBA(国際ボクシング協会)がケリフ選手を性別検査で不合格にしましたが、その理由ををIBAは公表していないのです。このXY染色他の話は、IBAの会長が「DNA検査でXY染色体を持つことが証明された」と、ロシア国営のタス通信に語っただけで、医学的なデータが示されたわけではありません。



なお、IBAはロシア主導の組織で、2019年に国際オリンピック委員会から資格停止処分を受けています。


昔から女性として出場してきたケリフ選手:多様性とはむしろ真逆


門田は
「さすが“多様性”の五輪。女性の安全が失われ、女性アスリートの努力を嘲笑う歴史的五輪に。」
と言い、あたかも彼女が「多様性」を理由に女性としての出場が認められたかのように言っていますが、100%完全なる大嘘。


彼女は10代から女子として国際大会に出場し続けており、2018年2019年のAIBA女子世界ボクシング選手権や、2022年のIBA女子世界ボクシング選手権にも出場しています。


そして、前回大会、2021年の東京五輪にもアルジェリア代表として出場しているのです。ちなみにその時は準々決勝で敗れていますので、別に彼女は無敵のボクサーと言うわけでもありません。


彼女が性別検査で不合格になったのは2023年のIBA女子世界ボクシング選手権が初めてです。その後も2023年7月にアラブ大会にアルジェリア代表として出場しています。2024年4月にアメリカで行われたワールドボクシングにも女子選手として出場しています。


彼女は生まれも女性、育ちも女性、性自認も女性、パスポートも女性、競技もずっと女性として続けてきて、東京五輪でも他の大会でもずっと女性として出場していたのであり、性別検査で不合格になったのは2023年のIBAの大会の1回だけだし、IBAの大会でも2022年には女子として認められているのです。


したがって、門田隆将の妄想とは全く違い、パリ五輪において彼女は「多様性」を理由に特別に女子選手としての出場が認められたわけではなく、他の大会と同じように女子選手として出場が認められただけなのです。むしろIBAの不合格理由の方が公表されていないので不透明。


もともとアルジェリアはイスラム教国ですので性の多様性については非常に不寛容です。難民研究フォーラムのホームページによれば、アルジェリアでは同性愛行為は2年以下の刑期、「自然の摂理に反する不適当な行為」は3年以下の刑期があるなど、犯罪扱いです。彼女は性の多様性を理由に女性だと認められているのではありません。

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ケリフ選手が本当にXY染色体を持っているのかは不明ですが、女性として生まれ、女性として育ち、性自認も女性、パスポートも女性、前回大会の東京五輪でも女性として出場したケリフ選手は、
「男か」「女か」
という2分類であれば、当然女性になるわけです。「多様性」により女性として認められたどころか、むしろ事実は真逆とさえ言っていい。


門田は「さすが“多様性”の五輪。女性の安全が失われ、女性アスリートの努力を嘲笑う歴史的五輪に」とか言っていますが、だったら同じようにケリフ選手が出場した東京五輪も「女性の安全が失われ、女性アスリートの努力を嘲笑う歴史的五輪」だったと言わないといけないですね。門田隆将は彼女が東京五輪に出場していたことを知らないか、都合が悪いから無視しているかのどちらかでしょう


それに、仮に本当に彼女がXY染色体を持っている性分化疾患だとしたら、それを理由に彼女に大会出場を認めないのは果たして正しいのでしょうか? 後天的に性転換したのならまだしも、生まれつきそういう特殊な体であることを理由に出場を認めないのはおかしいと私は考えます。


生まれつき有利な肉体を持っているのは何も染色体に限りません。生まれつき背が高い奴はバスケやバレーで有利ですが、背が高すぎることを理由に出場資格が剥奪されたりはしないでしょう。それなのにXY染色体を持っていると「有利過ぎる」として女性選手としての出場が認められないなんてのは理不尽ではないかと思います。


というか、それ以前に、XY染色体を持っていると競技に有利だという科学的データが存在するんですか?


いずれにせよ、門田隆将が言っていることは何から何まで大嘘のデタラメです。


作家の適菜収は門田のことを

現実と妄想の区別がつかないので、自分の願望に沿うデマを垂れ流し、整合性がなくなれば陰謀論に逃げ込む

人物だと評していますし、柳原滋雄

『自分だけは常に正しい』といった態度を取り続けてきた。どのような失態を犯しても、自分の非を認めることのない特異な人格の持ち主

反省しない、謝罪しない、自分だけが正しいの門脇3原則は健在

だと評しています。


今回も自分がケリフ選手のことをトランスジェンダーだと嘘を吐いたことの反省は一切なく(いまだにツイートを削除さえしていない)、反省しない、謝罪しないまま、
「多様性のせいで競技が壊れされている」
という妄想結論だけは絶対維持して、自分の正当性を主張。彼女が東京五輪などでも女性として出場しているという都合の悪い事実は無視。


結論は最初から決まっており、それに合うように自分に都合のいい断片を都合のいいようにつなぎ合わせて、自分が正しいと言い張る。これが門田隆将という男の手法です。「門田隆将」という名前が出たら、信頼してはいけません。



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