<ざっくり言うと>
  • 新藤加菜、裁判にて「ネトウヨ」を名誉毀損の請求原因から除外する。
  • 新藤加菜、「チョン」「支那」「朝鮮人は私に話しかけるな」といった差別的発言について、「自分の発言ではなく、第三者による捏造だ」と裁判所で虚偽の主張を行ったが、インターネット上のアーカイブを提示され、最終的に自身の発言であることを認めた。その上で「記憶にない」と述べるなど、ある意味政治家らしい対応を見せた。
  • 他の論点でも主張でも負けぬよう戦っていきたい。
↓この発言をよほど裁判で触れられたくないらしく、「第三者の捏造だ」という嘘の主張をしてまで言い逃れようとした。
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新藤加菜「『ネトウヨ』は名誉毀損」との主張を取り下げる


新藤加菜から、私の記事が名誉毀損にあたるとして訴訟を提起され、現在、裁判で係争中です。多くの方に裁判費用のカンパをいただき、心より感謝申し上げます。


さて、本日の裁判にて、新藤は、私が彼女を「ネトウヨ」と呼んだことを名誉毀損の請求原因から除外しました。数ある名誉毀損の主張のうちの一つではありますが、これは一つの大きな成果だと受け止めています。今後は臆することなく新藤を「ネトウヨ」と呼んでやりましょう。




新藤加菜による「ネトウヨ」名誉毀損主張の数々──その矛盾と混乱


詳しい経緯をすべてご説明すると長くなりますので、今回は「ネトウヨ」という表現に関する点に絞ってお話しします。新藤加菜は、私が彼女を「ネトウヨ」と表現したことが名誉毀損にあたるとして裁判を起こしてきました。その際、新藤が主張したのは

一般に「ネトウヨ」との表現は、それ自体で差別用語や侮辱語として使用されるものであり、申立人(新藤加菜)の人格権を侵害するものである。
「ネトウヨ」とは、それ自体で差別用語や侮辱語として使用されるものであり、「ネトウヨ」であるとの事実を適示すること自体が、原告の社会的地位を低下させるものである。

というものでした。


しかし、新藤氏が提出してきた主張の一つひとつに対して、こちらが丁寧に反論を重ねた結果、最終的に新藤氏は「ネトウヨ」という表現を名誉毀損の請求原因から外すに至りました。


Wikipediaを裁判所に証拠提出


では、経緯を少し詳しくご説明しましょう。

そもそも、新藤が「ネトウヨ」という表現が「それ自体で差別用語または侮辱語として用いられている」と主張した根拠は、一体何だったのか。驚くべきことに、その根拠はWikipediaだったのです。新藤加菜は、Wikipediaの「ネット右翼」のページのコピーを証拠としてドーンと裁判所に送りつけたのです!


↓新藤加菜はWikipediaのコピーを裁判所に送りつけた
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誰でも編集できるWikipediaが、情報ソースとして信頼できないことは、今や常識といってよいでしょう。私自身、大学の学部でレポート指導を受けた際、最初に教わったことの1つが「Wikipediaは情報ソースとして使ってはならない」ということでした。にもかかわらず、「ソースはWikipedia」とは──さすがに呆れざるを得ません。



当然、Wikipediaの「それ自体で差別用語や侮辱語として使用される」という箇所は、情報ソースなし! 出典も根拠も一切示されていませんでした。

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調べてみると、はるか昔にBANされた荒らしユーザーによる書き込みであることが発覚。出典も信頼性もない、荒らしによる書き込みをもとにした主張は、もはや5ちゃんねるの匿名投稿と大差ありません。これを裁判所に証拠として提出した新藤には驚きを禁じ得ませんでした。



そもそも、「差別語・侮辱語である」との主張の根拠が、そのような書き込みだった時点で、新藤氏の名誉毀損の主張はすでに破綻していたと言えるでしょう。



「信頼性に問題がある」「精度に欠ける」という言葉をオミットする新藤加菜と弁護士


さらに、Wikipediaの「ネット右翼」の記事には、「信頼性に問題があるかもしれない資料に基づいており、精度に欠けるかもしれません。(2021年1月)」という警告文が貼られています。

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ところが、新藤が裁判所に提出したコピーには、この警告文が掲載されていません!

↓新藤が裁判所に提出したコピー。警告文がない
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Wikipediaを印刷すると、サイドバーや精度に関する警告文などが自動的に除外されてしまう仕様になっていますので、これが意図的でなかったとしても、そもそも信頼性に疑義のある警告文が掲載されているようなページを、証拠として裁判所に提出するという判断自体、常識的に考えて不適切と言わざるを得ません。


また、仮に印刷時に警告文が表示されなかったとしても、それを補う形で、別途その旨に言及することは可能であり、むしろ当然そうすべきです。それにもかかわらず、新藤氏はそのような補足的説明を一切行わず、裁判所にそのまま提出しました。この点については、極めて不誠実な対応であると指摘せざるを得ません。



新藤加菜、「ネトウヨはネット上で『のみ』活動する人々」という滅茶苦茶な主張を展開する


Wikipediaの証拠能力が裁判で否定されると、新藤加菜は新たに「私はネトウヨではない」という主張を展開し始めました。


ところが、「自分はネトウヨと呼ばれるような発言や行動はしていない」といった説明があるのかと思いきや、出てきたのはなんと「私はネット以外でも活動しているからネトウヨではない」という理屈でした。

 「ネトウヨ」とは、インターネット上でのみ右翼的な言動を展開する人々のこをいうところ、これに原告が該当するかは、証拠をもって確定できる事実である。
 原告は、港区議会議員として政治活動をしているのであるから、インターネット上でのみ政治的な言動をしているわけではないことは明らかであり、原告が「ネトウヨ」であるとの表現は、真実ということはできない。
(原告準備書面より引用)

いやはや、唖然とする主張です。こんな理屈を持ち出してくるとは、本当に驚きました。


そもそも、「ネトウヨ」とは「インターネット上でのみ右翼的言動を行う人々」だとする新藤の「ネトウヨ」定義に根拠の提示も一切なく、まさに「ぼくの かんがえた ねとうよの ていぎ」に過ぎません。仮にこの主張が通るのだとすれば、戦場カメラマンは戦場でのみ写真撮影をする人々なんですかね? 「ネットで活動していなければネトウヨではない」ってのはわかりますが、「ネット以外でも活動しているからネトウヨではない」なんて理屈が本気で成り立つと思っていたんですかね?


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当然ながら、根拠の全くない新藤氏の主張が認められるはずはありません。ネットの外でも活動している桜井誠や、神戸市議会議員の岡田ゆうじが、自らネトウヨを名乗っていることを示して反論してやりました。さらに、自ら「ネトウヨ」を称する人々が存在することは、「『ネトウヨ』であるとの事実の適示が社会的地位を低下させる」という新藤氏の主張が誤りであることの根拠としても活用しました。

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碌に調べずに都合のいい記事に飛びついた新藤加菜とWikipediaコピペ弁護士


「ネトウヨはネット上でのみ活動する人間だ」という主張も無理筋だと感じたのか(そりゃそうだ)、新藤加菜は今度は偶然このタイミングで報じられたニュースに飛びつきました。それは、人気漫画『王様ランキング』の作者について「ネトウヨ」と書き込んだ人物が名誉毀損で書類送検されたという報道でした。


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この千葉日報の記事を証拠提出して、

このこと(「ネトウヨ」であるとの事実を適示すること自体が、原告の社会的地位を低下させるものだということ)は、「ネトウヨ」との表現をしたことをもって名誉毀損罪で書類送検された事案があることからも明らかである

と主張してきました。


そもそも、「書類送検された」という事実は、その主張が正当であると認められたことを意味しませんが(日本は全権送致主義を採用しており、刑事告発があれば真偽や証拠の有無にかかわらず送検が義務付けられているためです)、この報道自体、速報段階での不正確な記事でした。



この記事の配信は2024年10月11日17:14ですが、その僅か31分後の2024年10月11日17:45には同じ千葉日報に続報が掲載されました。続報には「小児性愛者」という書き込みがあったことが明記されています。

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書類送検容疑は2022年7月2日夜、「王様ランキング」について「読了後に不快な気分になるのはなんでだろう。作者が小児性愛者、ネトウヨだから」などの内容を投稿した疑い。


常識的に考えれば、問題視されたのはこの「小児性愛者」という表現の方でしょう。実際、『王様ランキング』の作者本人も単行本第17巻で、この「小児性愛者」という書き込みが「決定的だった」「許せなかった」と語っています。


↓『王様ランキング』第17巻あとがき
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僅か31分後に、同じ「千葉日報」に続報記事が出ているにもかかわらず、不正確な速報記事の方を裁判所に提出した新藤加菜。


もしも続報記事の存在を知りながら、「小児性愛者」との書き込みがあったことを裁判所に隠して主張を展開しようとしたのなら、裁判所を騙そうとした卑怯者と言うしかありません。


もしも詳細確認をしようともせず、わずか31分後に出ていた続報記事を知りもせずに、都合のいい速報記事に飛びついたのなら、能力不足と言うしかありません。


どっちにしても公人失格です。


加えて言っておくと、『王様ランキング』の作者はツイッター等をやっておらず、ネトウヨ的な言動は行っておりません。「ネトウヨ」的言動を行っていない者を「ネトウヨ」と呼ぶことが問題になったとしても、普段から「ネトウヨ」的言動を行っている者に対しても「ネトウヨ」と呼んではいけないことにはならないですよね。


「チョン」「支那」「朝鮮人は私に話しかけるな」などの発言を「捏造だ」と裁判所に嘘ついた新藤加菜


私は新藤加菜が「ネトウヨ」と呼ばれても仕方がない証拠として、この発言を裁判所に提出しました。(「ゆづか」とは新藤加菜のネットアイドルとしての名前です)

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こっちが誠実にリプ返したら逆ギレかよきたねーな
雑巾みたいな匂いすんだろどーせ
きもちわりぃゴキブリ
チョンか支那じゃねーの


とりあえず朝鮮人はわたしにはなしかけないでくださいね

ところが、新藤加菜はこれを「自分の投稿ではない」「第三者の捏造だ」と主張したのです。

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投稿①~③(※上記の「チョン」などの発言)は、原告(新藤加菜)によるものではない。
(略)
原告のあずかり知らないところで捏造された画像
(略)
投稿①~③は、いずれも原告によるものではなく、第三者が嫌がらせ目的で作成したコラージュにすぎない。

驚き呆れ果てました。まさか裁判所に堂々と嘘をつくなんて。新藤は「もう削除しているからバレないだろう」「捏造だと言いとおせば言い逃れられるだろう」と高を括っていたのでしょうね。


で、「被告において、原告が投稿したものであることを立証されたい」とか言ってきたので、立証してやりました。ちゃんとアーカイブが残ってたんですね、これが。

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このアーカイブを証拠提出されると、新藤加菜もさすがに観念し、「記憶違いだった」というみっともない惨めな情けない言い訳と共に、発言を撤回しました。

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原告の記憶違いであるから、これを撤回する。

投稿した記憶はないが、投稿したことを積極的に争うものではない。

都合の悪いことは「記憶にございません」。ある意味政治家らしい(笑)。新藤は自分の担当弁護士にも、裁判所にも嘘をついたわけですね。やはり公人完全失格です。


ネトウヨを二度と公職に就けないために


提出した主張は悉く反論され、「ネトウヨはネット上でのみ活動する人間である」という、「ぼくの かんがえた ネトウヨの ていぎ」を裁判で展開。さらに、自身の発言については「捏造だ」と裁判所にまで嘘をついて言い逃れを図りましたが、アーカイブを突きつけられて観念。ついには「ネトウヨ」を名誉毀損の請求原因から除外するに至りました。


こんな人物が公人として税金で給料をもらっているのですからとんでもない話です。



恐らく「ネトウヨ」を名誉毀損の請求事実から外したのは、「裁判所認定ネトウヨ」になるのが嫌だったからでしょう。ネットでは竹田恒泰「裁判所認定差別主義者」上念司「裁判所認定レイシスト」なんて呼ばれていますからね。



ただし、新藤加菜は「ネトウヨ」を名誉毀損としての主張は取り下げたものの、侮辱としては取り下げていないという、いまいち釈然としない態度をとっています。新藤を「裁判所認定ネトウヨ」にしてもらえるよう引き続き戦っていきますので、応援どうぞよろしくお願いいたします。

↓新藤加菜の言動のみを集めたブログも作りました。こちらで新藤の数々の問題発言をご確認ください。


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