<この記事で分かること>
- 石井孝明の主張する「クルド人の犯罪率は日本人の31倍」は、犯罪の種類さえ一切考慮していな無意味な数字であること。
- 新藤の主張する「クルド人は犯罪率が高いから、怖いと思うのは当然」という主張は偏見そのものであり、ヘイトスピーチ解消法第2条に反する違法行為であること。
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「××人の犯罪率は日本人の〇倍! ××人は危険」といういい加減なゼノフォビア
「クルド人の犯罪率は日本人の31倍だ」という言説がネット上を飛び交っています。発信元はまたもや石井孝明。この時点ですでに信頼性ゼロですね。こんな話を自身で検証することなく盲信している人々が、いかに社会に悪影響を与えるか、我々は真剣に考えなければなりません。
石井の話をするのがメインではないので簡潔に済ませますが、石井の出した数字は埼玉県内の日本人の犯罪数とトルコ国籍者の犯罪数をそれぞれの人口で割ったものだそうです。しかし、まず石井は犯罪の種類を一切考慮していません。埼玉県の外国人犯罪のおよそ3分の1(1163件中365人)は入管法違反でという行政的な違反であり、これは日本人には適応されない犯罪です。それを犯罪件数として計算に加えて「外国人犯罪は日本人の〇倍だ」と言い放つのは、明らかな誤用です。

次に、比較している人口が全く違います。埼玉県内での日本人は700万人以上、対してクルド人の人口は約2000人。人口が3500倍も違う状況で、犯罪率を単純に比べるのがいかに無理があるかは、少し考えればわかるはずです。例えば、35000人のグループで3000人が犯罪を犯せば、犯罪率は9%。一方、10人のグループで1人が犯罪を犯せば、犯罪率は10%。「3000人の犯罪者がいるグループより、1人しか犯罪者がいないグループの方が危険」という理屈になります。石井の計算はこんな感じのおかしな話であり、この手の連中がいかに「数字」を使って恐怖を煽っているかに我々は気づくべきです。
さらに、石井はトルコ国籍の犯罪件数が多かった令和5年(2023年)の犯罪を利用して「犯罪率31倍!」とか言っていますが、その前年の令和4年(2022年)のトルコ国籍の犯罪件数はグラフに出ていないので30人未満です。年度によってこんなに差があるのに、都合よく犯罪件数が多かった年を利用したように思えますね。


そして、何よりも恐ろしいのは、「犯罪者にだけ注目してその民族を一括りにして危険視する」というロジックです。
例えば「A国の猫好きがB国より3倍も多い」と言えば、多くの人は「A国は猫好きな国民性なんだな」と思うことでしょう。しかし、実際にはA国もB国も犬好きがということがあり得るのです。
↓A国はB国の3倍も猫好きだが、実際にはA国もB国も犬大好きな国民性である

犯罪率も同じ話で、「××人は日本人の〇倍の犯罪率」なんて言うとスゴイ危ない人たちに聞こえるかもしれませんが、「犯罪率〇倍」なんて言って、その民族が危険な民族であるかのように危険視することは偏見に他なりません。
結論として、「クルド人の犯罪率は日本人の31倍だから危ない連中だ」というレトリックは、差別主義者たちが自らの偏見を正当化するために作り上げた無意味な数字に過ぎないと言ってよいです。石井のこのレトリックに関しては、「電脳塵芥」というサイトでも言及されていますのでご紹介しておきます。
石井孝明情報を鵜呑みにしてクルド人ヘイトをかます差別主義者・新藤加菜
今、この無責任な情報を利用してクルド人に対するヘイトを煽っている人物がいます。それが、我らが新藤加菜です。港区議なのに、埼玉県川口市のクルド人についてネットでうだうだ言っています。差別あるところに新藤加菜ありという感じがしますね。
新藤加菜は、クルド人に対して「怖い」という感情を「過去から学んだ経験則」として、あたかもそれが正当であるかのように主張していますが、これこそ偏見そのものです。新藤の主張は、クルド人Aが犯罪をすれば、クルド人Bも同じように危険視するというものです。それは佐川一政のパリ人肉事件を根拠に「日本人は危険だ」と言うようなものです。こんな論理がまかり通るわけがありません。

そして、新藤はこのように発言しました。

>>川口の町の特殊性、
>>そしてクルド人の犯罪率が31倍である事実を知れば、
>>外国人を見て怖いと思うのは当然ですよ。
>>それは差別でも偏見でもありません。
新藤は「差別でも偏見でもありません」と主張していますが、100%純粋なる差別であり偏見です。新藤がこんな発言をするのは、新藤にとってはそれが「当たり前」のことであり、差別を差別と認識できないからにすぎません。
まず、何ですかね、「川口の町の特殊性」って? 川口市がどう特殊なのか謎です。クルド人が集まっているのが特殊だとでも言うんですかね?
また、上記のように、「クルド人の犯罪率が31倍」なんてのは、人口比も考慮せず、犯罪の種類さえ特定していないいい加減な何の意味もない数字です。こんないい加減な数字を、社会に対して責任を負うべき公人が無批判に拡散するのなど、新藤加菜には公人としての責任感の欠片も感じられません。自分に都合がよければなんでもいいんですよ、こいつは。
「犯罪率が高いから怖がるのは当然」とか言っていますが、ただ入管法違反で検挙された人を見て怖がる必要がどこにありますかね? そもそも上述の通り、何の犯罪もしていない人の方が圧倒的に多いんです。「外国人を見て怖いと思うのは当然」なんて新藤の主張は完全にただの偏見です。感情的な恐怖心を煽り、特定の人々を不当に貶める行為に他なりません。
そもそも新藤加菜は「チョン」とか「支那」とか「朝鮮人はわたしに話しかけるな」とか平然と言える典型的な差別主義者ですからね。こいつが「差別や偏見じゃありません」なんて言っても説得力は完全皆無です。

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新藤加菜の発言は違法である
そして、新藤加菜の発言は違法でもあります。つい先日、「在日の金くん裁判」の判決があり、このような判断が下されました。
「在日の金くん。コメントをお願いします。朝鮮人は明らかに性犯罪が多いですよね。何故ですか?知らんとは言わせない。理由を述べよ」特定の人種や民族に所属している者一般が犯罪性向が高いと指摘して否定的評価を下すことは、ヘイトスピーチ解消法2条に違反する違法行為だということが裁判で認定されたわけです。
この投稿について判決は「韓国又は北朝鮮出身者の犯罪性向がそれ以外の者と比較して高いなどと指摘して、韓国又は北朝鮮出身者一般に対する否定的評価ないし嫌悪感を表明するとともに、原告にも同様の傾向がある旨を示唆して原告を非難するものである。(中略)本邦外出身者を地域社会から排除することを扇動するものであると認められる」ことからヘイトスピーチ解消法2条の「不当な差別的言動」にあたると認定した。
(略)
「特定の人種、民族に所属していることを理由にしてあたかも犯罪傾向が高いかのような(言動は)ヘイトスピーチなんですよということを正面から認定してくれた。ヘイトスピーチであれば当然それは不法行為として賠償責任を負うということを正面から認定してくれた。僕らが望んでいた通りの判決だ」(週刊金曜日25年5月2日)
すなわち、新藤加菜の「クルド人の犯罪率が31倍だから怖いと思うのは当然」という発言は違法行為であることが明確です。クルド人のコミュニティや関係者が、この発言に対して法的措置を取ってくれるといいんですけどね。「在日の金くん裁判」を見れば、確実に勝てる案件でしょう。裁判で差別主義者認定されれば、新藤は反省はしないでしょうが、政治生命には大きな痛手を負わせられると思います。
新藤の言動は、単なる差別にとどまらず、上記判決に照らせば違法行為でもあることが明らかです。人種や民族に基づいた犯罪傾向の高いとのレッテル貼りは、ヘイトスピーチに該当し、その発言が社会に与える害悪は計り知れません。
新藤加菜のような差別行為を繰り返す人間がが公職に就いていること自体、日本社会の恥であり、到底容認できるものではありません。彼女が再び公職に就くことのないよう、私たちは断固として立ち上がらなければならない時です。
そのためには、反社会的カルト集団や差別主義者が影響力を持つことを許さず、彼らを日本社会から排除する強い意志を持ち続けなければなりません。新藤加菜のような人物を決して許さず、大声で批判し続けていくことが、日本社会にとって絶対的に必要なことです。
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コメント
あとアメ公の兵士の犯罪にもな
外国から来た人は全体で見ればそもそも人口が少ないし、マイノリティなら深刻な差別に晒されているがゆえだって理由がつくが(当然許容するものではない)、そのどっちにも当てはまっていないとなればいよいよ言い訳出来んわな
言葉づかいだけに噛みついて、肝心の男性の犯罪率、在日米兵の犯罪率の高さという事実の指摘は無視するの、さすが「普通の日本人」どすなぁ~
在日米兵にしろ男にしろ、特権的な立場にありながら犯罪率高いんだからどうしようもないよな
それに比べて女性の高尚さたるや
男女の人口はそれぞれ約半数なのでどう転んでも男性のほうがヤバイ奴が多いという話に帰結するよな