<ざっくり言うと>
  • 転売ヤーを擁護するアホに騙されてはいけない。
  • 「【メーカー】→【商店】→【消費者】」で成り立っているところに無理矢理割り込んで「【メーカー】→【商品】→【転売ヤー】→【消費者】」にしてしまう不要な存在が転売ヤー。
  • 通常の商店は商品を消費者に「届ける」ことで利益を得ているが、転売ヤーは商品が消費者に「届かない」ようにすることで価格を釣り上げて利益を得ているという違いがある。
  • 通常の商店は商品を手に入れたい消費者に必要不可欠な存在だが、転売ヤーは消費者にとって百害あって一利なしの存在でしかない。こんな違いも判らないアホに騙されては行けない。
↓転売ヤーは通常の商店と違い、商品を「流通させる」ことではなく「流通させない」ことで利益を得ている連中である。消費者にとって百害あって一利なし。
2025y06m07d_102025570


商売と転売ヤーの区別もつかないアホ共


愛国カルトとは関係ないんですが、「Nintendo SWITCH 2」の転売が話題になっていますね。



驚いたことに、普通の商売と転売ヤーの区別もつかずに転売ヤーを擁護しているアホが少なからずいるようです。

2025y06m07d_093451471
2025y06m07d_093535503
2025y06m07d_093707327

投資家とか会計士とか名乗っている人間が転売ヤーを肯定しているのだから驚愕させられます。いや、むしろ投資家や会計士だからこそ転売ヤーを肯定しているのか…?


商店は消費者に必要な存在だが、転売ヤーは消費者に不要な存在


上で紹介した連中は
「転売を否定したら資本主義なりたたないでしょ」
とか
「転売ヤーを否定したら、日本中で食品や日用品を兆円単位で転売してるイオンという会社は一体どうなるのだろうか?」
とか言っていますが、根本から矛盾しています。消費者にとって必要な存在かどうかを一切考えていない。


消費者が直接メーカーに買いに行けるわけがありません。Switch 2 を買うためにわざわざ京都まで行けって言うんですかね? メーカー側だって消費者が直接買いに来ても対応できるわけがありません。当然、メーカーと消費者を仲介する商店が必要になります。

【メーカー】→【商店】→【消費者】

これで十分流通が成り立っているわけですね。これが通常の取引です。


ところが、商店と消費者の間に割り込んでくるのが転売ヤーです。

【メーカー】→【商店】→【転売ヤー】→【消費者】

このように、本来の流通に必要がない存在が転売ヤーです。商店との決定的な違いは、消費者にとって必要な存在か不要な存在かです。


商店は消費者に商品を【届ける】のが仕事ですが、転売ヤーは消費者に商品が【届かない】ようにすることで値段を釣り上げるのです。消費者にとって百害あって一利なし。


上で引用した転売ヤー肯定連中は、金儲け側の得しか考えておらず、消費者にとって必要か不要かという当たり前の視点が欠けています。小学生でもわかるような理屈が、金儲けしたい連中にはわからなくなってしまうんですかね?


『変人のサラダボウル』の解説を読んでみよう


僕は友達が少ない』や『妹さえいればいい』で有名な平坂読の『変人のサラダボウル』というラノベに転売ヤーの悪質性についての解説があるので、引用してみようと思います。

 「て、転売やーとは一体...?」

すると惣助が嘆息し、

「............人気商品を買い集めて、それをオークションサイトとかフリマアプリで定価よりも 高値で売って金儲けしてる連中のことだ」

「はあ」

オークションサイトとかフリマアプリというのはよくわからないが、タケオから聞いた 話との矛盾はないように思った。だからリヴィアはさらに訊ねる。

「ええと、欲しい人の代わりに店まで行ったり朝から並んだりするのですから、その分の手間賃をいただくのは普通なのでは?」

すると惣助はどこかうんざりした顔を浮かべ、

「転売ヤーが買い占めたせいで、欲しい人が普通に店で買えなくなるのが問題なんだ。転売ヤーが狙うのは人気商品ばっかりだから、寄ってたかって買い占められたらすぐに市場から消える」

「そうなったらまた生産すればいいのでは?」

リヴィアの疑問に惣助は顔をしかめ、

「メーカーが増産しようにも、どれだけが転売ヤーに買い占められててどれだけが普通の お客さんの手に渡ってるのか把握できないから、本当の需要が読めなくて思い切った増産 ができない。そもそも増産できる量にも限度があるしな。 商品が市場に出回らないから、 我慢できなくなった人が転売品に手を出してしまう。高くても売れるとなれば、転売品の 値段はさらに吊り上がるし、転売ヤーはますます買い占めようと躍起になる」

「な、なるほど......」

惣助の説明に、リヴィアはよくやく転売ヤーとやらの悪質さがわかってきた。

「特に最近は転売ビジネスの市場規模がどんどん膨れ上がってて、転売ヤーの中には人を 何人も雇って商品を買い占める連中も大勢いる。さらには転売ヤーに雇われて人を集めて 店に並ばせる『並ばせ屋』なんて商売まであるくらいだ」

「……」

タケオはまさにその 『並ばせ屋』なのだろう。

「転売ヤー対策をする店も増えちゃいるが、転売ヤー側はあの手この手でそれをくぐり抜 けてきて、決定的な有効手段は見つかってないのが現状だ」

そこでサラが勢い込んで続く。

「つまり転売ヤーとは、欲しい人の代わりに商品を買っておるのではなく、積極的に商品を枯渇させることで価格を吊り上げ、不当な利益を得ておるだけなのじゃ! 市場を混乱させ、無辜の民、店舗、メーカー、あらゆる者に迷惑をかける悪逆非道な経済テロリスト! まさに国家の敵! それが転売ヤーというわけじゃ!」
この解説で分かると思いますが、転売ヤーは自らの利益のためだけに積極的に商品を枯渇させることで価格を釣り上げています。正常な需要と供給ではなく、意図的に商品の供給を妨げることで価格を釣り上げているのですから、それは本来の市場経済の理論にも反します。


商品を消費者に「届ける」のではなく「届かない」ようにすることで値段を釣り上げて儲けようという不届き者が転売ヤーなのです。この違いも分からん奴はアホとしか言いようがない。


みなさんはこんな転売ヤーを擁護するアホに騙されないように注意してください。


追記


転売ヤーを擁護している連中って、「そもそも仕事とは何か」という倫理観が崩壊してるんじゃないかなあ。


変な金儲けの方法が色々とあるから倫理崩壊しているんじゃないかと思うが、本来仕事とは誰かの役に立つことをすることなのだ。給料とは、誰かの役に立ったことのお礼として受け取るものだ。


誰かの腹を満たしたり、誰かを楽しませたり、誰かの代わりに面倒を引き受けたりするなど、なんらかの形で誰かの役に立つことによって、その対価として金銭を受け取るのだ。


転売ヤーが悪質なのは、誰の役にも立っていないということだ。


一部のアホが、「安く買って高く買う」という行為だけで商店と転売ヤーを同一のものみたいに勘違いしているが、商店は消費者の役に立っているのに対し、転売ヤーは全く消費者の役に立っておらず、有害でしかない。


誰の役にも立っていないのに金銭を得ているのだから、転売ヤーは泥棒と同じなのだ。


ホリエモンみたいなアホは、「仕事とは誰かの役に立つことをすることであり、誰かの役に立った対価として金銭を受け取るのだ」という、人類社会の当たり前の摂理を思い出してほしいものである。

↓ブログ運営のための応援の支援をお願いします
OFUSEで応援を送るlogo20220930このエントリーをはてなブックマークに追加
↓1日1回押さないと真の愛国者になれなくなってしまう呪いのボタン
ダウンロードa583e4c1